公開日: 2025年7月10日 最終更新日: 2025年7月22日 法人信用調査 #法人信用

新しい取引先との商談が進むとき、あるいは既存のパートナー・取引先に不審な動きが見え始めたとき、頭をよぎるのは「この会社、本当に信用していいのか?」という不安ではないでしょうか。

ビジネスは信用で成り立つ世界だからこそ、相手の信用に疑問が生じた瞬間からすべての交渉がリスクを伴うようになります

この記事では、法人が直面する信用リスクとその対策としての「法人向け信用調査」について詳しく解説します。

さらに、意外と知られていない「探偵事務所に法人向け信用調査を依頼する」という選択肢もあわせてご紹介します。

 

法人向け信用調査とは何か?

法人向け信用調査とは、取引先や提携先となる法人(会社や団体など)の経営実態・財務状況・業務実態・社会的評価などを多角的に調査し、その法人が本当に信頼に足る存在かどうかを判断するための情報を収集・分析する行為です

個人に対する信用調査が「その人に信頼を置けるか」を見るのと同様に、法人向けでは「この会社とビジネスを進めてよいか」「契約しても未払いなどのリスクがないか」「裏に反社会的勢力が関与していないか」といった点が主な調査対象になります。

法人向け信用調査で調べられる情報は多岐にわたりますが、代表的な調査項目は以下の通りです。

  • 登記情報の確認(法人登記の有無、本店所在地が実在するかなど)
  • 財務状況の分析(売上高・利益・資金繰りの健全性、債務超過の可能性など)
  • 支払い履歴と与信実績(過去に支払い遅延があったか、信用不良企業との取引歴など)
  • 取引先との関係性(業界での評判や、顧客からの評価)
  • 経営者や役員の素性・経歴(過去の破産歴、刑事・民事でのトラブル、前科、過去に関与した倒産企業など)
  • 反社会的勢力との関係の有無
  • 社員や元従業員の証言・内部情報(過度な離職率、パワハラや未払いの実態など)

法人向け信用調査はビジネスにおけるリスク管理の一環として行われるものであり、損害が起きてからの「対処」ではなく、リスクを未然に察知し排除する「予防」としての意味合いが強いのが特徴です

さまざまな情報を総合的に分析し、信頼性の高い判断材料を手に入れるのが法人向け信用調査の役割になります。

 

法人が直面する信用リスク

法人としてビジネスを行う中で、避けて通れないのが「信用リスク」です

信用リスクとは、取引先や提携先の経済的信用が崩れたことにより、代金の未回収やプロジェクトの停止、自社の評判低下といった損害を被る可能性のことを指します。

信用リスクは表面的には分かりにくく、企業経営に潜在的に存在し続ける「見えないリスク」です

ここからは、法人が実際に直面しうる代表的な信用リスクを詳しく紹介します。

取引先の倒産・夜逃げによる売掛金の未回収

信用リスクの中でも最も深刻なのが、売掛債権の回収不能です

例えば、取引先が突然倒産した場合、納品済みの代金が支払われずに回収不能となるケースが多々あります。

特に中小企業にとっては1社の不払いが資金繰りを圧迫し、連鎖倒産の引き金になることも珍しくありません。

また、意図的に「架空会社」を設立して商品やサービスをだまし取る詐欺的な企業も存在しており、このようなケースでは被害額だけではなく、対応に要する時間や法的コストも膨大になります

資金繰りが悪化している企業との取引継続

表面上は問題なさそうに見えても、実は資金繰りが逼迫している企業と取引を継続することは大きなリスクです

支払いの遅延が慢性化したり、納品の質が下がったりすることもあり、自社の業務品質や顧客満足度にも悪影響を与えるでしょう。

特に景気が悪い時期や特定業界に不安定な動きがある場合は、こうした「ジワジワと崩れる」信用リスクへの注意が必要不可欠です

経営者や役員のスキャンダルによる風評被害

企業の顔とも言える経営者が過去に詐欺や脱税などのスキャンダルを起こしていた場合、それが報道などで明るみに出れば、自社にも「なぜそんな企業と取引していたのか」という批判が及びます

信用リスクとは単に金銭的な損害だけでなく、社会的信用の失墜も表裏一体です。

風評はネットやSNSで一気に拡散し、顧客離れ・株価の下落・人材流出など複数の負の連鎖を引き起こすことも少なくありません

背景に反社会的勢力が絡むリスク

取引先が実は反社会的勢力とつながっていた、という事態も現実に起こり得ます

特に資金調達が難しい企業や、頻繁に社名を変えている法人などには注意が必要です。

このような相手と無自覚に取引していた場合、自社もマネーロンダリングや資金供与の疑いをかけられる可能性があるでしょう。

これはコンプライアンスやガバナンスの問題にも直結する重大な信用リスクであり、取引前の充分な調査が必要不可欠です

海外企業との取引に潜むリスク

海外企業との取引においては、言語の壁や情報の透明性の低さから、信用調査が困難になることが多々あります

実在しない企業、資本金や登記内容が虚偽、取引後に連絡が取れなくなるといったケースは後を絶ちません。

日本企業は特に「相手を信じる文化」が根強いため、契約書の甘さや確認不足が命取りになることも多く、信用調査の専門家の力を借りる必要性が増しています

 

探偵事務所に相談すれば、法人向けの信用調査も可能

「探偵」と聞くと、浮気調査や人探しの専門家というイメージを抱く方が多いかもしれません。

しかし、昨今の探偵事務所はそれだけにとどまらず、企業活動の裏側を調査する「法人向け信用調査」のプロフェッショナルとしても活躍しています

特に、通常の調査会社や公的データでは掴めない「見えないリスク」を洗い出す点で、探偵事務所の調査能力は他に代えがたい存在です。

ここからは、探偵事務所による法人向け信用調査の特徴について詳しく解説します。

探偵事務所が法人調査を手がける理由

探偵事務所は公安委員会への届出と認可を受けた正式な調査機関であり、調査対象が個人か法人かを問わず、合法的な情報収集活動を行うことが可能です

もともと個人の素行調査に長けた業界だからこそ、法人調査においても「人間ベース」の視点で掘り下げることができます。

登記情報や財務資料の表面的な数字だけでは見抜けない「企業の内側にある人間関係や裏の顔」に迫れるのは、探偵事務所ならではの強みです

例えば、以下のような場面で探偵事務所の調査力はとても頼りになるでしょう。

  • 実在しているか不明な取引先の「裏取り」

  • 経営者や役員の過去の経歴・トラブル歴の調査

  • 法人実態の現地確認(事務所の存在、活動状況、社員の出入りなど)

  • 「反社会的勢力とのつながり」に関する調査

  • 元従業員や関係者からの証言収集

  • SNSや掲示板などでの風評調査

通常の信用調査会社では把握しにくい実態に迫ることが可能

一般的な信用調査会社も法人情報の確認には非常に便利ですが、その情報の多くは企業自身が申告した内容や公的な資料に基づくものです。

信頼性は高い一方で、あくまで「表の顔」に過ぎません。

一方、探偵事務所の信用調査では、相手企業の「裏の顔」に迫ることができます

具体的には次のような調査を行い、調査対象の実態を暴きます。

  • 事務所の実態確認:実働している法人かどうかを確認する

  • 経営者や役員、社員の人物調査:過去の経歴・スキャンダル・素行などを情報収集する

  • 業界内での風評・内情調査:社員の口コミ、元関係者の証言、業界関係者のコメントなどを総合的に収集・分析する

合法かつ守秘性の高い調査体制

探偵による調査は、法律に基づいた手順と守秘義務のもとで行われます

企業に知られずに調査を進める「秘密裏の信用調査」が可能であるため、取引を検討している段階でも安心して利用できるでしょう。

加えて、調査報告書には証拠写真や現地の様子、関係者証言の要約などが添付されるため、社内会議や法務判断においても有効な資料となります

また、調査内容が企業の経営判断に直結する以上、探偵事務所は「守秘義務契約」を徹底し、情報が外部に漏れることのない体制を整えていますので安心です。

探偵による法人信用調査は「最後の砦」ではなく「最初の備え」

「取引先の企業を調査するなんて大げさでは?」と感じるかもしれません。

しかし、信用リスクは一度発生すれば、法的対応・風評対策・金銭的損害という形で長く尾を引きます

むしろ、探偵事務所への調査依頼は「危ない企業と取引しないための保険」であり、企業防衛の第一歩なのです

特に、以下のような場合は一度相談してみる価値があるでしょう。

  • 取引額が大きい新規契約を結ぶ予定がある

  • 相手企業に不審な点があるが証拠がない

  • 業界内で悪い噂を耳にしたが確認できない

  • 海外法人と取引を開始する予定がある

  • 経営陣の背景が気になるが公的な資料では限界がある

 

探偵事務所による信用調査の実例

探偵事務所による法人向け信用調査は、実際のビジネスの現場でどのように活用されているのでしょうか。

ここでは、実際に探偵が関与した法人向け信用調査の具体例を3つ紹介します。

事例1:実態のない企業との提携を未然に防いだ

あるIT企業が、AI技術を扱うベンチャー企業と業務提携を検討していました。

相手企業の代表者はSNSでも知名度があり、事業計画書も非常に魅力的な内容です。

ところが、探偵による現地調査の結果、登記上の本社住所はレンタルオフィスの一角で、常駐スタッフの姿はなく、社内での実働の形跡も確認されませんでした

さらに、代表者は過去に別名義で会社を立ち上げ、資金トラブルを起こしていた事実も判明。

企業調査を経て提携話は白紙に戻され、大きな損失を未然に防ぐことができました。

事例2:経営者の裏の顔を突き止めた

大阪の建設会社が新しく契約を結ぼうとしていた下請け業者について、担当者が「どこか胡散臭い」と直感的に違和感を覚え、探偵に調査を依頼しました。

法人の信用情報を調べたところ、書類上は問題ありません。

しかし、探偵が過去の新聞記事・ネット掲示板・人脈ルートを調べた結果、その経営者が10年前に建設業界の不正受注事件に関与し、名前を変えて業界に戻ってきていたことが発覚しました

企業名を変えての再出発だったため通常の調査では見逃されていましたが、探偵の調査によって全容が明るみになったのです。

これにより契約は中止となり、自社の評判リスクを回避できました。

事例3:海外法人との取引前にリスクを発見

東南アジアでのビジネス拡大を狙っていた輸入商社が、中国を拠点にするサプライヤーとの大型契約を検討しました。

見積金額やサンプルの品質には問題がなかったものの、過去に取引のあった同業者から「納品トラブルの噂がある」との情報が入り、念のため探偵に信用調査を依頼しました。

探偵事務所の海外調査専門チームが現地に連絡・調査をした結果、実際の納品工場は別会社で、いわゆる中抜き業者であることが判明しました

過去には納品期日の大幅な遅れや品質不良も確認されており、調査報告を受けて商社は別のサプライヤーへの切り替えを決断。

探偵の調査により、数千万円規模の損失リスクを回避することができたのです。

 

無料相談窓口のご案内

信用調査を怠ったことによる損失は、金銭的な被害にとどまりません。

風評被害、取引先からの信頼低下、社員のモチベーション低下、最悪の場合には倒産リスクにまでつながることもあります。

法人向け信用調査のことでお困りの際は、当探偵事務所にお任せください

ご依頼者の要望に沿った最適な調査プランをご提案します。

24時間365日相談を受け付けており、即日対応も可能です。

「取引まで時間がないから急いでほしい」といったご相談も大歓迎です

ビジネスにおいて信用は何よりも重要だからこそ、数多くのご依頼者が探偵事務所にも相談に訪れます。

「この取引先、本当に信頼できるのか?」と感じたそのときが、法人向け信用調査を始めるタイミングです。

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    監修者・執筆者 / 山内
    1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。
    得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。