パートナーから裏切られたとき、恨みや怒りの感情を抱くのは自然なことです。
その強い思いから、「相手に復讐してやりたい」と思う時もあるでしょう。
しかし、衝動的に行動すると、あなた自身を苦しめる事態に陥りかねません。
この記事では、復讐する際に避けるべき行動やリスク、現実的な復讐方法などを解説します。
浮気の復讐をしたいと考えている方は、お役立てください。
復讐をする際に絶対避けるべき行動と法的リスク
裏切られた怒りから、相手を罰したいと考えるのは自然なことです。
しかし、感情的に復讐を実行するのは避けるべきです。
衝動的に行動すると、無意識に不法行為を犯してしまい、あなたの立場が被害者から加害者に変わる可能性があります。
この章では、復讐の際に避けるべき行動と、具体的な法的リスクを解説していきます。
SNSでの暴露や職場への通知
浮気の事実をSNSに晒したり、職場に伝えたりするのは危険な行為です。
これらの行為は、「名誉毀損罪」に問われる可能性があります。
内容が事実であっても、相手の社会的評価を下げれば罪になりうるため、注意が必要です。
また、違法行為を犯した場合、相手から高額な慰謝料を請求される事態にも発展しかねません。
相手の財物の破壊
怒りのあまり、相手の私物を破壊する行為も避けましょう。
車や大切なものを破壊する行為は、「器物損壊罪」という犯罪行為です。
相手が被害届を提出した場合、犯罪の被疑者として扱われてしまいます。
さらに、感情に任せて暴力的な行動にでた事実は、相手にとって格好の交渉材料になりかねません。
離婚調停で不利になる可能性があるため、相手の私物を破壊するのはやめましょう。
浮気相手の自宅等への押しかけ
浮気相手に直接謝罪してほしい、という気持ちは理解できます。
しかし、浮気相手の自宅や職場に乗り込むのはやめましょう。
住居侵入罪や威力業務妨害罪に問われる可能性があります。
慰謝料交渉や親権争いで著しく不利な立場になるため、浮気相手とは代理人を通してコンタクトを取りましょう。
無断でのGPS設置やアプリの監視
相手の車に無断でGPSを設置したり、監視アプリを仕込むのも違法行為に該当する行動です。
違法な手段で収集した証拠は、裁判で証拠として使えない場合もあります。
不利な立場になる可能性があるため、知識がない状態で証拠を収集するのは避けましょう。
探偵が考える最も効果的かつ合法でできる復讐方法
浮気の復讐をする際は、社会的な制裁を行うのが最も効果的です。
自身が受けた被害を主張し、正当な形で裏切りの対価を支払わせることで、相手にダメージを与えることができます。
【経済的制裁】慰謝料で裏切りの対価を支払わせる
浮気は民法上の不法行為である「不貞行為」に該当します。
不法行為を働いた場合は、あなたが受けた精神的苦痛に対する慰謝料を請求できます。
離婚しない場合は50万円〜100万円、離婚する場合は200〜300万円ほどが平均的な金額です。
あなたが受けた心の傷に対する代償を、法的に認められた形で支払わせられます。
また、配偶者のみならず、浮気相手にも慰謝料を請求可能です。
浮気した罰を、目に見える形で与えることができるでしょう。
【財産的制裁】浮気の対価として、財産分与を有利に進める
離婚する際の財産分与の割合は、原則として折半されます。
しかし、浮気がきっかけで離婚した場合は、自分に有利な条件で財産分与を進めることが可能です。
浮気の証拠を提示すれば、本来50%のところを、60%や70%で合意させられる可能性が高まります。
あなたが築き上げた資産を、1円でも多く確保するための戦略としても有効です。
【社会的制裁】コンプライアンスに基づく正当な対応要求
弁護士名義で会社に内容証明郵便を送り、社内不倫の事実を説明すれば、社会的な制裁を与えられる可能性があります。
会社には、法律で「職場環境配慮義務」があります。
職場環境を悪化させる原因として社内不倫の事実を告発し、下記のリスクを説明すれば、会社側が動いてくれるでしょう。
- 職場の風紀・秩序の乱れ
- 業務上の情報漏洩リスク
- 不倫関係にあるもの同士の不公平な人事評価のリスク
ただし、これは社内不倫の場合にのみ使える方法です。
違法行為に抵触する恐れもあるため、必ず専門家と連携を取りながら進めるようにしましょう。
「賢い復讐」を完遂するための4つのコツ
パートナーの裏切りに対し、相手に一矢報いたいと思うのは自然な感情です。
しかし、感情的に行動してしまうと、あなたが不利になる危険があります。
この章では、「賢い復讐」を完遂するコツを専門家の視点から解説します。
感情を表に出さず、冷静に行動する
浮気の事実を知っても、感情を決して表に出してはいけません。
不確かな情報のみで相手を問い詰めても、言い逃れる機会を与えるだけです。
証拠が手に入るまでは感情を表に出さず、相手を油断させることに徹しましょう。
相手に言い訳の隙を与えない証拠を揃える
復讐の成功確率は、手に入れた証拠の質によって変わります。
「好き」というメッセージや、2人きりの食事の写真のみでは、決定的な証拠にはなり得ません。
友人だと言い逃れされてしまえば、それ以上追求するのは困難です。
慰謝料請求を有利に進めたい場合は、肉体関係の有無を客観的に証明する必要があります。
ラブホテルに出入りする瞬間や、お互いの家に宿泊する様子など、決定的な瞬間を抑えた証拠を確保しましょう。
法律や調査のプロに協力を依頼する
プロと連携を取れば、復讐の成功確率を上げられます。
精神的に不安定な状態で、証拠収集から法的な手続きを完璧に行うのは困難です。
そんな時に、あなたの代わりに動いてくれる専門家の存在は、大きな心の支えになります。
調査のプロである探偵が証拠を揃え、法律の専門家である弁護士が証拠を武器に交渉を有利に進める。
このように連携を取れば、復讐の成功確率を飛躍的に高めることができるでしょう。
自分の利益の最大化を目指して行動する
復讐のゴールを「相手を不幸にすること」に設定するのは避けましょう。
憎しみの連鎖に陥るばかりか、あなた自身も疲弊し、貴重な時間を失うことになります。
真のゴールは、あなたが受けた精神的・経済的損害を回復し、自身の利益を最大化することです。
不貞行為に対する慰謝料請求や、離婚する際の財産分与を正当に請求することがこれに該当します。
相手に長期的なダメージを与えられるうえ、新しい人生を始める経済的基盤も確保できるため、一石二鳥です。
過去の恨みを精算し、新しい人生を歩もう
この記事では、浮気の復讐を成功させる方法などを解説しました。
感情に任せて行動せず、冷静に戦略を立てて、着実に実行していきましょう。
法的に正当な形で相手の責任を問い、代償を支払わせる。
それが、過去の恨みを乗り越えるための唯一の方法です。
過去を清算し、新しい一歩を踏み出す「けじめ」をつけたいと考えている場合は、お気軽にご相談ください。
調査のプロとして、証拠を確保するお手伝いをいたします。