公開日: 2025年9月21日 最終更新日: 2025年9月22日 洗脳トラブル調査 #洗脳 #詐欺

スピリチュアルや占いは、悩みに寄り添うサービスとして人気です。

人生を左右する転機では、このようなものに頼りたくなる気持ちも理解できます。

しかし、詐欺や悪徳業者の被害に遭っている人も少なくありません。

今回の記事では、スピリチュアル・占いを使った詐欺の手口や、被害にあった際にすべき行動などを紹介します。

怪しい業者かを見極めるチェックリストもご用意していますので、素晴らしい鑑定士に出会うきっかけとしてご活用いただければ幸いです。

なぜ人はスピリチュアルや占いに惹かれてしまうのか

スピリチュアルや占いに惹かれる理由は、不安を感じやすく心の拠りどころを求めているからです。

人は不確実な未来や予測不能なできごとに直面すると、不安を感じます。

その不安を和らげ、安心感を得る手段として、目に見えない力や運命といったスピリチュアル・占いに頼るのです。

特に、重要な選択を迫られる場面では、「自分の選択は間違っていない」と確認したい気持ちが強くなります。

また、スピリチュアルは自己肯定感を高める役割も持ち合わせています。

なぜなら、鑑定士との対話から悩みをポジティブな捉え方に転換でき、人生が好転するからです。

現代社会では、人間関係の希薄化やストレスの増大により、心の拠りどころを求める人が増える一方です。

その受け皿としてスピリチュアルが重宝されており、不安解消のみならず、自己肯定感を高める役割も果たしています。

さらに、占いやスピリチュアル体験は娯楽性が高く、コミュニケーションの話題としても親しまれます。

理屈を超えた神秘的な体験が、人の想像力や好奇心を刺激し、日常に小さな「特別感」を与えるのです。

これだけは知っておきたい!代表的な詐欺の手口4選

前の見出しでは、人がスピリチュアルや占いに惹かれる理由を解説してきました。

この見出しでは、下記の代表的な詐欺の手口を紹介します。

  • 不安を煽る手口

  • 高額商品を売りつける手口

  • 鑑定を引き延ばす手口

  • 特別感を演出する手口

悪質なスピリチュアル詐欺に引っかからないためにも、ぜひ参考にしてください。

不安を煽る手口

不安を煽る手口は、詐欺師が多用する代表的な方法です。

たとえば、電話やメール、SNSなどで「口座が不正利用されている」「このままでは法的措置が取られる」といったメッセージを送信する方法がこれに該当します。

恐怖を感じさせる内容を伝えてパニック状態にさせ、個人情報や金銭を差し出させるのが狙いです。

特に、高齢者や一人暮らしの方は「今すぐ対応しないと危ない」「すぐに問題を解決しないと」と思いがちなため、被害に遭いやすい傾向があります。

不安を煽る言葉や即時対応を求める連絡があった場合は、公式窓口や家族に相談すれば、被害を未然に防ぐことができます。

高額商品を売りつける手口

「今だけ割引」「限定販売」などの言葉で購買意欲を刺激し、高額商品を売りつける手口も後を絶ちません。

健康器具や投資商材、架空の不動産契約などが典型的な例です。

実際には効果や価値がほとんどない商品を「特別価格」「将来値上がり確実」と誇張して販売します。

特に、「今すぐ買えば特典がつく」などの理由で、その場で契約を迫られた場合は注意しましょう。

巧みな営業トークで購入を急かし、契約書をよく読ませずに署名させるのが詐欺師の戦略です。

大きな金額が動く契約では、甘い言葉に惑わされず、商品の実態と契約内容を必ず確認してください。

見積もりを複数取ったり、家族や第三者に相談したりするのも効果的です。

鑑定を引き延ばす手口

占いやスピリチュアル系の詐欺で多用されるのが、鑑定を不必要に引き延ばして料金を膨らませる手口です。

最初は無料や低料金で相談に乗り、徐々に長時間の電話や複数回のセッションへと誘導します。

「もう少し詳しく見ないと危険」「追加の祈祷が必要」などと言って不安を煽ってくるため、被害者は言われるがままに追加料金を払ってしまいます。

電話占いやチャット占いなど、時間単位で料金が加算されるサービスで使われることが多い手口です。

対策としては、事前に料金体系を確認し、延長を勧められても即答しないことが効果的な方法です。

曖昧な金額提示や「さらに詳しく鑑定するには追加料金が必要」といった誘いには、きっぱり断る勇気を持つことが被害防止につながります。

特別感を演出する手口

「あなたには特別な才能がある」「選ばれた人だけが得られる機会」など、特別扱いで優越感をくすぐる詐欺もスピリチュアルや占い系の詐欺で多く見られます。

「自分だけが選ばれた」「特別だと認められた」ことによって承認欲求が満たされ、冷静な判断を失う方が多いです。

詐欺師は「他の人には秘密」「今だけの限定情報」などの言葉で相手を囲い込み、家族や友人に相談させないよう仕向けてきます。

典型的なのは、投資やマルチ商法、スピリチュアル系の高額セミナーなどで「成功者だけが知る方法」などと持ちかけるケースです。

このように特別感を強調する誘いを受けたら、一度距離を置き、第三者の意見を必ず聞くようにしましょう。

誰にも相談できない状況を作られた時点で、すでに詐欺の罠にハマりかけていると俯瞰して認識できるようになると完璧です。

怪しい業者・鑑定士を見分けるチェックリスト

ここまで、代表的な詐欺の手口4選について紹介してきました。

それでは、実際に怪しい業者・鑑定士を見分ける方法について説明していきます。

  • 料金体系は明確か

  • 不安を煽る言葉を使ってこないか

  • 高額な商品の購入を執拗に進めてこないか

  • 断定的な表現を使ってこないか

  • 事業者の連絡先や所在地に不自然な点はないか

料金体系は明確か

まずは、料金体系が明確かを確認してください。

信頼できる業者・鑑定士であれば、料金体系を事前にわかりやすく提示してくれます。

基本料金や追加オプション、延長料金に加えて、どこまでが無料でどこから有料かを事前に細かく説明してくれる業者であれば、安心して任せられる可能性が高いです。

料金の詳細は、契約書や公式サイトでも確認できるため、不安な方は確認してみてください。

一方で「とりあえず相談だけ」「あとでまとめて請求」といった曖昧な案内は危険信号です。

特に、占いやスピリチュアル系のサービスでは、最初は低料金を示しながら、途中で「特別な祈祷が必要」と言って高額の追加料金を請求するケースが多々あります。

安心して占いやスピリチュアル系のサービスを利用するためにも、事前に合計費用の上限を確認し、口約束ではなく書面やメールで残しておくことが重要です。

料金の説明を濁し、見積もりを出さない業者への依頼も避けましょう。

不安を煽る言葉を使ってこないか

不安を煽る言葉を使ってこないかどうかもチェックすべきポイントです。

「このままだと不幸になる」「悪い霊がついている」など、恐怖や不安を強調する発言は詐欺の典型的な手口です。

人は不安を感じると冷静な判断が難しくなり、相手の言う通りに行動してしまいます。

信頼できる鑑定士やカウンセラーは、現状を否定したり恐怖を植え付けたりせず、前向きなアドバイスや選択肢を提供するものです。

よって、相談中に心をかき乱すような言葉を繰り返し聞かされたら注意しましょう。

もし、「すぐに対応しないと大変なことになる」といった脅しをされたら、その場でやり取りを打ち切り、第三者に相談すれば、被害の拡大を未然に防ぐことができます。

高額な商品の購入を執拗に進めてこないか

高額な商品の購入を執拗に進めてこないかどうかも見極めましょう。

たとえば、「鑑定の延長や祈祷」、「特別なパワーストーン」などの高額な商品やサービスをしつこく勧められた場合は要注意です。

「この護符があれば災いが防げる」「今日中に申し込めば半額」など、焦らせる言葉で冷静な判断を奪い、高額契約を迫ってきます。

信頼できる業者は、必要以上に商品購入を促しませんし、価格や効果についても根拠を明確に説明します。

よって、高額商品の購入を強く迫られた場合は、必ずその場で契約せず、家族や友人に相談する時間を確保しましょう。

断定的な表現を使ってこないか

断定的な表現を多用する業者も怪しい可能性が高いです。

たとえば、「必ず成功する」「100%当たる」「あなたは絶対に不幸になる」など、断定的な言葉を繰り返すケースです。

数えるほどしか話していない人間に未来や運命を完全に断言することは不可能だと言えます。

また断定的な表現は、不安を煽ったり、相手を信じ込ませたりする際に使われる常套手段です。

信頼できる鑑定士やアドバイザーは、複数の可能性を示しながら一緒に考えるスタンスを取ります。

よって、断定的な表現を多用して決断を急かす業者に出会った場合は、冷静に距離を置くことが大切です。

事業者の連絡先や所在地に不自然な点はないか

最後は、事業者の連絡先や所在地に不自然な点はないかどうかです。

健全な事業者は、公式サイトや契約書に住所・電話番号・メールアドレスを明示しています。

しかし、連絡先がフリーメールのみ、所在地が曖昧、電話が常につながらないなどの場合、怪しい業者だと疑ったほうがよいです。

また、検索しても所在地が実在しない、会社名が登記されていない場合も危険なサインだと言えます。

安心して取引するためには、公式サイトや自治体の事業者登録、口コミなど複数の方法で、信頼できる事業者かを確認することが大切です。

連絡先を明確に示さず「メールのみ対応」「住所は非公開」とする業者は、万が一トラブルが起きても責任を取らない可能性が高いと言えます。

被害に遭った際はどうしたらいい?

前回の章では、怪しい業者・鑑定士を見分ける方法について言及してきました。

この章では、実際に被害に遭った際はどうしたらいいか、下記で解説していきます。

  • まずは証拠を保管する

  • 専門機関に相談する

まずは証拠を保管する

被害に気づいたら、まずは冷静になり、やり取りの証拠をできる限り保存しましょう。

下記の資料は、被害の事実を裏付ける重要な証拠です。

  • メールやLINEのメッセージ

  • SNSのDM

  • 電話の通話記録

  • 契約書

  • 領収書

  • 振込明細

  • クレジットカードの利用明細

スクリーンショットで証拠を記録する際は、日付や相手の名前、金額などがわかる形で保存することがポイントです。

相手から「返金するから証拠を消して」と求められても、絶対に削除せず、そのまま保管しておきましょう。

証拠を押さえておけば、警察や専門機関へ相談した際に、被害の立証や返金交渉、法的手続きを有利に進めることができます。

また、口頭でのやり取りしかない場合でも、日時や内容を覚えている限りメモに残してください。

専門機関に相談する

証拠を確保したら、できるだけ早めに専門機関へ相談しましょう。

まずは最寄りの警察署や都道府県警察の「サイバー犯罪相談窓口」、全国共通の消費者ホットライン(188)などが有効です。

国民生活センターや各地の消費生活センターは、悪質商法や詐欺被害の相談経験が豊富です。

返金や契約解除のための具体的な手順や、弁護士への連携方法を案内してくれます。

金銭トラブルが大きい場合は、日本弁護士連合会の「弁護士相談」や法テラスを利用するのも有効です。

また、クレジットカードや銀行振込で支払った場合は、カード会社や金融機関に不正利用として連絡することで、支払い停止や一部返金が可能な場合もあります。

一人で抱え込まず、できるだけ早く複数の窓口に相談することで、被害の拡大を防ぎ、解決へと近づくことができるはずです。

1人で抱え込まず、まずは相談を

今回は、スピリチュアルや占いを使った詐欺の手口、怪しい業者・鑑定士を見分ける方法、実際に被害に遭った際どうすればよいのかについて紹介してきました。

人間は不安を感じやすい生き物です。

しかし、不安につけ込み悪用してくる詐欺業者も後を断ちません。

予測不可能な未来を断定したり、特別感を出して持ち上げて高額商品を購入させたりする怪しい鑑定士や業者には気を付けましょう。

確認すべきチェックポイントは下記5つです。

  • 料金体系は明確か

  • 不安を煽る言葉を使ってこないか

  • 高額な商品の購入を執拗に進めてこないか

  • 断定的な表現を使ってこないか

  • 事業者の連絡先や所在地に不自然な点はないか

もし、被害に遭った場合は、一呼吸して冷静になり、できる限り速やかに証拠の保管と専門機関への相談を実行しましょう。

被害に遭わないために、日頃から怪しいと思ったら信頼できる友人や家族などの第三者に相談できる習慣をつけておくことが重要です。

相談できる相手がいない場合は、私たちファミリー調査事務所へご相談ください。

幅広い調査項目、安心と信頼の調査実績があるので、いつでもお待ちしております。

執筆者の名前
監修者・執筆者 / 山内
探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。