公開日: 2025年11月4日 最終更新日: 2025年11月7日 対人トラブル調査 #詐欺

MBTIとは、人がどんな風に物事を判断し、行動するかを知るための性格診断ツールです。

MBTIによって考え方のクセが違うため、自分のタイプを理解するだけでなく、別タイプの考え方も知ることができます。

今回の記事では、騙されやすい・騙されにくいMBTIと、騙されにくくなるヒントについて解説していきます。

MBTIで自分の傾向を知ることは、騙されないための第一歩でもあります。

自分を守るスキルを身につけるきっかけとしてご活用ください。

MBTIとは?16タイプでわかる人の考え方のクセ

それでは、MBTIとはなにかについて、下記で解説していきます。

  • MBTIは性格タイプを診断するツール

  • 「騙されやすさ」は性格タイプによって異なる

MBTIは性格タイプを診断するツール

MBTI(エム・ビー・ティー・アイ)とは、人がどのように物事を見て、判断し、行動するかを知るための性格診断ツールです。

スイスの心理学者カール・ユングの理論をもとに、アメリカ人の親子によって1962年に作られ、今では世界中で使われています。

MBTIは16種類の性格タイプに分かれていますが、どのタイプが優れている・劣っているという優劣はありません。

あくまで、考え方のクセを理解するための指標であると理解しておきましょう。

MBTIでは、下記4つの軸を組み合わせてタイプを決めます。

  • 「外向(E)/内向(I)」

  • 「感覚(S)/直感(N)」

  • 「思考(T)/感情(F)」

  • 「判断(J)/知覚(P)」

たとえば、「ENFP(運動家)」は明るくアイデア豊富なタイプ、「ISTJ(管理者)」は几帳面で責任感の強いタイプといった具合です。

自分のタイプを知ることで、「なぜ自分はこう考えるのか」「なぜあの人と意見が合わないのか」を理解するきっかけになります。

「騙されやすさ」は性格タイプによって異なる

同じように優しい人でも、「すぐに人を信じる人」と「なかなか信用しない人」がいます。

実はこの違いも、MBTIと関係があります。

たとえば、感情(F)タイプの人は「相手の気持ちを理解したい」という思いが強く、つい相手を信じやすいです。

一方、思考(T)タイプの人は「冷静に判断すること」を重視するため、相手の話を聞いてもすぐには信じません。 

このように、MBTIの組み合わせによって信じやすさのパターンが違ってくるのです。

自分の信じやすいポイントを知ることは、騙されないための第一歩でもあります。

MBTIを理解することで、自分がどのような場面で油断しやすいかを意識できるようになるのです。

騙されやすいMBTIの共通点とは

騙されやすい人たちには、共通する特徴が2つあります。

1つ目は、「人を信じたい」思いが強い点です。

MBTIのタイプで言えば、感情(F)タイプや直感(N)タイプの人に多く見られます。

彼らは、相手の言葉や雰囲気を大切にするため、「この人は悪いことをしない」と信じてしまうのです。

また、共感力が高く、困っている人を放っておけない性格も影響しています。

2つ目は、自分よりも相手を優先してしまう点です。

相手に嫌われたくない、場の空気を壊したくないという気持ちが強く、「おかしいな」と思った点を指摘できません。

強く言えなかった結果、相手の都合の良いように利用されてしまうことがあります。

特に、ESFJ(領事官)やINFP(仲介者)などは、人の感情を敏感に察知するため、相手の期待に応えようとしすぎる傾向があります。

このように、MBTIの特徴を理解することで、自分が騙されやすいかを客観的に判断できるようになります。

騙されやすいMBTI

先ほどの章では、MBTIの概要と騙されやすいMBTIの共通点について紹介してきました。

それでは、騙されやすいMBTIについて、下記で解説していきます。

  • ENFP(広く人を信じる理想主義者)

  • INFP(優しすぎる夢想家)

  • ESFJ(みんなのために優先できるお世話タイプ)

  • ISFP(人を傷つけたくない平和主義者)

ENFP(広く人を信じる理想主義者)

ENFP(運動家)は、人の良い面を信じたいと思う理想主義者です。

明るく前向きで、誰にでも優しく接するため、初対面の人ともすぐに打ち解けられます。

一方で、裏の意図を疑うのは苦手なため、相手の話を鵜呑みにしてしまうことがあります。

特に、「夢」「挑戦」「チームで成長」といった言葉に弱いため、注意が必要です。

さらに、ENFPは共感力も高いため、困っている人を放っておけません。

相手の頼みを断れず、結果的に利用されてしまうケースもあります。

しかし、ENFPは人を心から信じられる強さを持ったタイプでもあります。

自分の理想や情熱を大切にしつつ、立ち止まって考えるクセをつけると、優しさを活かしながらも冷静に判断できるようになるでしょう。

INFP(仲介者)

INFP(仲介者)には、人の内面を重視する思いやりのある人が多いです。

自分の世界観や価値観を大切にし、人の嘘や悪意を信じたくないタイプです。

そのため、相手に対して「悪気はない」と思い込んでしまう傾向にあります。

人を疑うことにも抵抗を感じるため、結果として傷つくことが少なくありません。

また、INFPは共感力が非常に高いタイプです。

相手の悲しみや弱さに共感するあまり、助けたい気持ちが強くなりがちです。

恋愛・友情のいずれにおいてもこの傾向がみられるため、相手に尽くしすぎてしまう傾向があります。

ESFJ(領事官)

ESFJ(領事官)は面倒見が良く、頼まれると断れないタイプです。

人を支え、場を整えることに喜びを感じるためです。

しかし、人の気持ちを優先しすぎて、「自分が損をしても相手を助けたい」と考える傾向があります。

悪意のある人にとって、つけ込みやすい存在になることも多いです。

また、ESFJは「信頼関係=誠実さ」で築かれると考えるタイプです。

人を疑うことが苦手で、「この人なら大丈夫」と思うと一気に心を許してしまいます。

特に、仲間意識や感謝の言葉に弱く、「あなたがいなきゃ困る」と言われると全力で応えようとします。

ISFP(冒険家)

ISFP(冒険家)は、穏やかで争いを嫌う平和主義者です。

相手を疑うよりも、「信じていたい」「関係を壊したくない」という思いが強いタイプです。

相手の悪意に気づいても、あえて見て見ぬふりをすることさえあります。

「自分さえ我慢すれば丸く収まる」と考えてしまうことも多いため、その優しさにつけ込まれることも少なくありません。

また、ISFPは人の感情に敏感です。

「相手が嫌な思いをしないように」と無意識に自分を抑える傾向があります。

そのため、相手のペースに巻き込まれやすく、断るタイミングを逃してしまうのです。

逆に「騙されにくい」MBTIは?

ここまで、騙されやすいMBTIについて紹介してきました。

このセクションでは、騙されにくいMBTについて下記で解説していきます。

  • INTJ(冷静な戦略家)

  • ISTJ(ルール重視の現実主義者)

  • ENTJ・ESTJ(リーダー気質の管理者タイプ)

INTJ(冷静な戦略家)

INTJ(建築家)は、「事実」と「論理」で物事を判断する冷静な戦略家です。

人を簡単に信用しないため、感情的なアプローチや甘い言葉なども通用しません。

「この人は何を目的にこう言っているのか?」「得をするのは誰か?」といった、相手の言動を一歩引いた目線で分析するのも得意です。

情報を多面的に分析し、感情より根拠を重視するINTJは、まさに「騙されにくい人」の典型と言えるでしょう。

ISTJ(ルール重視の現実主義者)

ISTJ(管理者)は、ルールを何より重視する現実主義者です。

感情よりも事実を重視するうえ、明確な根拠も求めるため、甘い話や曖昧な説明には違和感を覚えます。

「ルールに沿っているか?」「ちゃんと証拠があるか?」という視点を常に持っているため、詐欺や嘘に引っかかることはほとんどありません。

また、ISTJは慎重で用心深く、初対面の相手をすぐ信用することはありません。

何事も自分の目で確かめ、納得してから動くタイプのため、衝動的に判断して後悔することが少ないのが特徴です。

ENTJ・ESTJ(リーダー気質の管理者タイプ)

ENTJ(指揮官)やESTJ(幹部)は、組織やチームをまとめるリーダー気質の持ち主です。

判断基準が明確で、「目的に合っているか」「利益があるか」を冷静に見極めるため、感情的な誘いには流されにくいタイプです。

リーダーとしての責任感も強く、計画性と管理能力に優れているため、根拠のない話・提案はすぐ警戒します。

ENTJは戦略的な思考で全体を俯瞰し、ESTJはルールや実績を重んじます。

どちらも判断の軸が外側ではなく自分の中にあるため、他人の意見に左右されにくいのです。

また、人を見抜く力にも長けており、相手の態度や話し方から信頼できるかどうかを瞬時に見極めます。

騙されやすい人が注意すべきシーン

ここまで、騙されやすいMBTIと騙されにくいMBTIについて、解説してきました。

それでは、騙されやすい人が注意すべきシーンについて、下記で紹介していきます。

  • 恋愛関係(ロマンス詐欺や搾取される関係ではないか)

  • 友人関係(対等な関係か)

  • SNS関連(情報商材やマルチ商法の勧誘ではないか)

恋愛関係(ロマンス詐欺や搾取される関係ではないか)

恋愛感情が絡むと、人は正常な判断ができなくなることがあります。

近年、ロマンス詐欺の相談件数が増加していることを鑑みても、この事実は明らかです。

出典

「投資で成功したら一緒に暮らそう」「親の説得に必要だからお金を貸して欲しい」などの甘い言葉には、十分注意してください。

MBTIでは、F(感情)タイプや共感力の高いタイプが、この手の甘い言葉に弱いとされています。

騙されないためにも、「自分を大切にしてくれるか」「話に矛盾がないか」などの観点から、冷静に見極めるようにしてください。

友人関係(対等な関係か)

騙されやすい人は、友人関係においても注意が必要です。

頼まれると断れないタイプは、都合よく使われてしまうことがあります。

たとえば、相手の要求を何度も聞いているのに、自分が困ったときは助けてもらえない場合などは要注意です。

対等な関係が築けておらず、知らないうちに搾取されていた可能性があります。 

特に、ESFJやISFPなど「人を支えるのが好きなタイプ」は注意が必要です。

無意識に与える側に回る傾向があり、支え合いのバランスが崩れてしまうことがあります。

お願いを受け入れる前に、「この関係は本当に対等かな?」と立ち止まって考えることが重要です。

SNS関連(情報商材やマルチ商法の勧誘ではないか)

SNSでは、誰でも簡単に「信頼できそうな人」を演じることができます。

そのため、F(感情)タイプやN(直感)タイプの人は、相手に引き込まれやすい傾向があります。

「簡単に稼げる」「あなたなら成功できる」といった言葉に騙され、情報商材やマルチ商法などに勧誘されることも少なくありません。

SNSでは「親しげに話しかけてくる=信頼できる人」とは限りません。

DMでの相談、投資や副業の誘い、Zoom説明会など、関係が深まるほど警戒心が薄れていきます。

特に、「秘密にしてね」「誰にも言わないで」といった言葉は、詐欺の常套句です。

騙されないためには、情報の裏を取ることが重要です。

たとえば、発信者の実績や口コミを調べたり、第三者に相談したりするだけでもリスクを大きく減らせます。

信じる前に一度立ち止まり、「これ、本当に安全かな?」と自分に問いかける習慣を持ちましょう。

騙されにくくなるための3つのヒント

ここまで、騙されやすい人が注意すべきシーンについて紹介してきました。

それでは、騙されにくくするための3つのヒントについて、下記で解説していきます。

  • 「自分の得意・苦手な判断軸」を知る

  • 「感情」と「事実」を分けて考える癖をつける

  • まずは冷静になって、本当かどうか疑う習慣をつける

「自分の得意・苦手な判断軸」を知る

まずは、自分の得意な判断パターンと苦手な判断パターンをを知ることです。

MBTIで言えば、「感情(F)」タイプは人の気持ちを読むのが得意ですが、論理的な比較にはやや弱い傾向があります。

一方、「思考(T)」タイプはデータや事実を整理するのが得意な反面、人の意図や感情を見落としがちです。

つまり、どんな場面で自分の判断がぶれやすいかを知ることが、騙されにくくなる第一歩だと言えます。

たとえば、「相手が優しいから信じたい」と思う人は、共感軸で判断しやすいタイプです。

一方で、「数字が合っているから大丈夫」と思う人は、論理を軸に物事を判断する傾向があります。

どちらも正解ではありますが、片方だけに頼ると視野が狭くなり、騙される可能性が高くなってしまいます。 

自分の判断の傾向を客観的に見つめることで、「自分はどんな言葉や雰囲気に弱いのか」「どんなときに冷静さを失うのか」を把握可能です。

自分の得意と苦手を理解することが、最も確実な自己防衛です。

「感情」と「事実」を分けて考える癖をつける

続いては、「感情」と「事実」を分けて考える癖をつけることです。

判断の基準が感情だけに傾くと、冷静な分析ができなくなります。

特に、相手が意図的に感情に訴えるタイプだった場合、その優しさや熱意に流されやすくなってしまいます。

騙されにくくなるには、「感情」と「事実」を分けて考える意識が大切です。

事実とは、数字・実績・契約内容・行動など、客観的に確認できる情報のことで、感情は自分の内側の反応です。

この二つを意識的に切り分けることで、相手の魅力や好意に惑わされず、より現実的な判断ができます。

気持ちは信じるけど、行動は確認するというバランスこそが、優しさを失わずに自分を守るコツです。

まずは冷静になって、本当かどうか疑う習慣をつける

最後は、何かがあった際に、まずは冷静になって本当かどうか疑う習慣をつけることです。

疑うことは、事実が本当かどうかを確かめる前向きな行動です。

特に、ネットやSNSの情報があふれる現代では、信じる前に調べる姿勢が自分を守る武器になります。

冷静さを保つコツは下記のとおりです。

  • 一晩寝かせる

  • 第三者に相談する

  • 紙に書き出して整理する

即決せず、間を作ることが大切です。

その少しの余裕が、思考をクリアにして正しい判断へ導きます。

行動に移す前に、立ち止まって考えるだけで、騙される確率はぐっと下がります。

MBTIごとの傾向を理解して騙されるリスクを減らそう

今回の記事では、騙されやすい人の心理や、騙されやすい・騙されにくいMBTI、注意すべきシーン、騙されにくくなるヒントについて紹介してきました。

MBTIがF(感情)型やN(直感型)の方は、共感力が高く、相手の言葉を鵜呑みにしてしまいがちです。

また、自分より相手を優先してしまいがちなタイプも、相手の期待に応えようとしすぎる傾向にあります。

大切なのは、MBTIで自分の得意と苦手な判断軸を知り、客観的な視点を持つことです。

そして、何かあったときに、「感情」と「事実」を切り離し、冷静になって本当かどうか疑う習慣をつけることです。

騙されやすいと感じている方は、MBTIを上手に活用して、自己防衛を徹底していきましょう。

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    監修者・執筆者 / 山内
    探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。