「スマホの動作が遅くなった」「誰にも言っていない内容が漏れている気がする」「勝手にログインされた形跡がある」──もしそんな不安を抱えているのなら、ハッキング被害を受けている可能性も否定できません。
IT技術の進化とともに、個人に対するハッキングも年々巧妙化しています。
知らない間に不正ログインなどのハッキングを受けるケースは多く、被害者はみな口をそろえて「自分が狙われるとは思わなかった」と後悔することがほとんどです。
この記事では、ハッキングされたか調べる方法をわかりやすく紹介します。
また、ハッキングの有無をより詳しく調べるために、探偵事務所などの専門機関に依頼する選択肢についても詳しく解説します。
ハッキングされたかもしれないサインとは
ハッキングとは、第三者が不正にあなたのデバイスやアカウントへ侵入し、情報を盗んだり操作したりする犯罪行為です。
ハッカーの目的は「特定の有名人を狙う」だけではなく、「広く一般人からパスワードや個人情報を収集して売る」ことが増えており、もはや他人事ではないのが現実です。
ハッキングは突然大きな被害として表れるものではありません。
むしろ、多くの場合は「何かがおかしい」と感じる小さな違和感から始まることが多いため、兆候さえ知っていれば「危険信号」として気づけるものばかりです。
ハッキングの兆候として代表的なサインをチェックリスト形式にまとめましたので、ハッキングをされた可能性があるかどうかを確認してみましょう。
スマホ・PCの挙動に関するチェックリスト
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スマホやパソコンの動作が急に重くなった・遅くなった
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再起動やフリーズなどの異常が頻繁に起きる
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充電の減りが異常に早くなった
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カメラやマイクのライトが勝手に点灯する
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端末を操作していないのに画面が点いたり、カーソルが動いたりする
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見覚えのないアプリがインストールされていた
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ファイルやフォルダが勝手に作成されている(意味不明な英数字の名前など)
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バッテリー使用量・データ通信量が異常に多くなっている
SNSや各種アカウントの異常に関するチェックリスト
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自分のアカウントから勝手にメッセージが送信されていた
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二段階認証コードや不審なログイン通知が届く
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ログイン履歴に見覚えのないデバイスや場所が記録されている
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アカウント設定が勝手に変更されていた(メールアドレスやパスワードなど)
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通知内容や検索履歴が他人に知られているような気がする
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なりすまし行為の被害にあっている(偽アカウントが作られたなど)
ネットワーク・通信に関するチェックリスト
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フリーWi-Fi接続後、端末の挙動が不安定になった
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Wi-Fiやモバイル通信のデータ消費が極端に増えた
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知らないデバイスが自宅Wi-Fiに接続されている
金銭・プライバシー関連のチェックリスト
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銀行口座やクレジットカードで不正利用の形跡がある
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覚えのないサブスクリプションやサービス契約が追加されていた
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「話していないこと」「調べただけのこと」が他人に知られている
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誰かに監視されているような感覚がある
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知人にプライベートな情報を指摘され、不自然に感じた
当てはまる数が少なかった場合でも注意
チェックリストに当てはまる数が少なかった場合、現時点でのハッキングの可能性は比較的低いと考えられます。
しかし、昨今のハッキングは非常に巧妙化しているため、少しでも違和感があるならスマホやパソコン、各種アカウントのセキュリティを見直し、ログイン履歴やアプリの状態を詳細にチェックする必要があるでしょう。
そして、チェックリストに当てはまる数が多かった場合はハッキング被害をすでに受けている可能性が極めて高く、非常に危険な状態です。
この段階では、自力での対応に限界がある場合も少なくありません。
信頼できる探偵事務所やサイバーセキュリティの専門家に相談し、詳細な調査と適切な措置を講じることを強くおすすめします。
今すぐできるハッキング被害の調べ方
ハッキングの被害にあっているかどうかを判断する方法のひとつとして、自分でできる範囲のチェックを丁寧に行うことが挙げられます。
ここでは、スマートフォン・パソコン・各種オンラインアカウントごとに、自分でできるハッキング被害の調べ方をわかりやすく解説します。
スマートフォンの確認ポイント
普及が進んだことにより、ハッキング被害が急増しているスマートフォン。
スマートフォンの確認ポイントは以下の通りです。
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インストール済みのアプリを確認する:見覚えのないアプリや「設定」「システム最適化」などを装った不審なアプリがないか。
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バッテリー使用状況を確認する:「設定」→「バッテリー」から、使用していないアプリが異常に電力を消費していないか。
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カメラやマイクの使用履歴をチェック:画面に緑やオレンジのランプが頻繁に点灯していないか。
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スマホの動作に異常がないか確認する:フリーズや再起動が頻発する、勝手にアプリが起動するなどの症状があれば要注意。
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セキュリティアプリでフルスキャンを行う:無料または有料のセキュリティアプリを使って、マルウェアやスパイウェアのスキャンを実施。
パソコンの確認ポイント
パソコンはもっともハッキング被害を受けやすいため、少しでもおかしいと思ったら以下の確認ポイントを参考に被害の有無を調べましょう。
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タスクマネージャーまたはアクティビティモニタを確認する:CPUやメモリを異常に消費しているソフトが動いていないか。見覚えのないプロセスはないか。
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不審なファイルやフォルダがないかチェックする:意味不明な英数字のフォルダや.exeファイルがないか。
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不審な拡張機能(ブラウザのアドオン)を確認する:ChromeやEdge、Safariなどのブラウザに見覚えのない拡張機能が追加されていないか。
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セキュリティソフトでフルスキャンを行う:セキュリティソフトを活用し、マルウェアやスパイウェアを検出。
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ネットワーク使用状況を確認する:タスクマネージャーやセキュリティソフトから、常に通信を行っている不審なプログラムがないか。
オンラインアカウントの確認ポイント
GoogleやApple IDなどのオンラインアカウントには、クレジットカード情報などの重要な個人情報が紐づいていることも少なくありません。
以下のポイントを参考に、ハッキングされていないかどうか定期的に確認しましょう。
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ログイン履歴・アクティビティを確認する:見知らぬ端末や場所からのアクセスがないか。
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知らない端末がログインしていないか確認する:使っていない端末や知らない機種があれば要注意。
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パスワード変更履歴・セキュリティ通知を確認する:「パスワードが変更されました」「新しいデバイスからのアクセスがありました」などの通知メールを過去に受け取っていないか。
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二段階認証の設定状況を確認する:二段階認証がオフになっていないか、設定されている連絡先や認証アプリが自分のものであるか。
ネットワークの調査ポイント
意外と盲点なのがWi-Fiルーターなどのネットワーク周りです。
こちらも以下のポイントを中心に、ハッキングの有無を調べてみましょう。
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Wi-Fiルーターに接続中の端末一覧を確認する:接続中のデバイス(スマホ・PC・IoT機器など)の中に、不審な端末があるか。
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ルーター本体の異常ランプを確認する:通常と違う点滅や点灯パターンがある場合、通信異常や不正アクセスの可能性あり。
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ゲスト用Wi-Fiの設定を見直す:パスワードなし、あるいは簡単に突破されるパスワードで運用していないか要チェック。ゲスト用と本体用のネットワークは分けるのが理想。
それでも不安が残る場合は、探偵事務所に依頼する
ハッキング被害の不安を抱える方の中には、「警察に行くほどではないけど、自分では何も分からない」と感じている人が少なくありません。
そんなときに有効な手段のひとつが、探偵事務所に相談することです。
探偵というと浮気調査や人探しをイメージしがちですが、近年では「サイバー調査」や「ハッキング対策」を専門とする探偵事務所も増えており、個人のスマホやパソコンの不正アクセス調査・盗聴盗撮の有無・加害者特定など、幅広い対応が可能になっています。
探偵が対応できるハッキング関連の調査内容
以下は、探偵事務所に依頼できる具体的なハッキング調査の内容です。
- スマホやパソコンのデジタル解析
- 自宅や車内に盗聴・盗撮機器が仕掛けられていないかの物理調査
- Wi-Fi・ネットワーク経由での不正侵入の痕跡調査
- GPSやICレコーダーなど追跡・監視機器の有無を調べる調査
- 加害者の特定調査
実際の調査内容はご依頼者の要望に合わせて決定されることがほとんどです。
探偵に依頼するメリット
探偵に依頼する最大のメリットは、自分では見つけられない証拠を第三者の視点と専門技術で可視化してくれる点です。
ハッキングへの不安を抱えるご依頼者のため、探偵はスマホやPCの解析、盗聴・盗撮機器の発見、ネットワーク環境の調査などを行い、要望があれば加害者の特定までサポートします。
また、調査結果は報告書として受け取れるため、警察や弁護士に相談する際の有力な証拠にもなります。
被害が確定していなくても相談できる柔軟性も魅力で、早期段階での対処が可能になるため、被害にあっていた場合は最小限に抑えることができます。
さらに探偵には守秘義務があるため、家族や知人に知られたくないケースでも安心して相談できるのもメリットのひとつです。
曖昧な不安を「事実」に変えたいとき、探偵の存在は何より心強い味方になるでしょう。
実際にあったハッキング調査の相談事例
ハッキングや監視の被害は、決して映画や一部の特殊なケースだけの話ではありません。
ごく普通の生活を送っていた人が、知らない間にスマートフォンやパソコンを通じてプライバシーを侵害されていた──そんな事例が、近年増えています。
ここでは、実際に探偵事務所に寄せられたハッキング調査の相談の中から、特に印象的な2つのケースをご紹介します。
事例1:元交際相手による遠隔監視被害
ある女性は、交際していた元恋人との別れをきっかけに、不審な出来事が続くようになりました。
スマホの電池の減りが異常に早くなり、位置情報を知られているかのような行動を元彼に言い当てられることも増えました。
警察に相談するも「証拠がない」として動いてもらえず、探偵事務所に相談したところ、調査の結果スマホに遠隔監視アプリが仕込まれていたことが判明し、ルーター経由のアクセス履歴にも不審な通信が見つかりました。
探偵が証拠をまとめたことで加害者の行動が記録され、後に警察への被害届提出にもつながりました。
事例2:会社の同僚による業務用パソコンのハッキング
中小企業に勤める男性は、社内で自分だけ業務ミスが多発していることに違和感を覚えました。
メールの送信履歴が自分の記憶と異なり、顧客との信頼関係にも悪影響が出始めていたため、IT担当者に相談しましたが「問題は見つからない」と一蹴されてしまいます。
個人で探偵に相談すると、同僚のひとりがネットワーク経由で男性の社用PCに不正アクセスし、データを改ざんしていたことが明らかになりました。
内部犯行の証拠がそろったことで、上司も対応に乗り出し、加害者は懲戒処分となりました。
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ハッキングの形跡は自分でも調べることができますが、ハッキングの有無を確実に調べるためには高度なIT技術が必要で、インターネットに精通したエンジニアでさえ気づかないことが少なくありません。
当探偵事務所では、ハッキングをされたかどうかを調べる調査も行っています。
当探偵事務所にはサイバーセキュリティのプロである「OSCP資格保有者」が在籍しており、ホワイトハッカーとしてあなたのさまざまなデバイスを調査します。
今やハッキングは無差別に行われるものであり、「自分には関係ない」ことではありません。
何か違和感を覚えたときは、被害が広がってしまう前に、私たちと一緒に本格的に調査してみましょう。
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