
愛着スタイル診断とは、人間関係における心理的なつながりのパターンを調べられる診断です。
自分の対人関係の傾向を理解し、よりよい人間関係を築くためのヒントとなります。
今回の記事では、愛着スタイル診断でわかる恋愛傾向、浮気されやすい・しにくい人の違いについてわかりやすく解説していきます。
浮気を防ぐ関係の築き方についても紹介しておりますので、パートナーと安定した関係を構築するきっかけとしてご活用ください。
そもそも「愛着スタイル診断」とは?

「愛着スタイル診断」とは、人間関係における感情的なつながりのパターン(愛着スタイル)を調べる診断です。
主な目的は、自分の対人関係の傾向を理解し、より良い人間関係を築くためのヒントを得ることにあります。
診断では、主に「不安型」「回避型」「安定型(安心型)」「恐れ・回避型」の4つのタイプに分類されます。
この診断を通してわかるのは、「人とどう関わりたいか」「どんな関わり方が自分にとって心地よいか」という心のクセです。
たとえば、相手に依存しやすい人もいれば、距離を取りがちな人もいます。
こうした傾向を知ることで、恋愛や友情、家族関係のすれ違いを防ぐきっかけにもなります。
また、愛着スタイル診断は結果を「良い・悪い」で判断するものではなく、あくまで自己理解を深めるためのツールです。
自分の傾向を知り、相手との違いを理解することで、より安心できる関係づくりに役立てることができます。
4つの愛着スタイルの特徴

ここまで、愛着スタイル診断について紹介してきました。
それでは、4つの愛着スタイルの特徴について、下記で解説していきます。
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安定型:自分も相手も信頼できるタイプ
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不安型:相手に嫌われることを怖がりすぎるタイプ
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回避型:距離を取りたがるタイプ
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恐れ・回避型:親密さを求めながらも、怖くて逃げてしまうタイプ
安定型:自分も相手も信頼できるタイプ
安定型は、4つの愛着スタイルの中で最も安定しているタイプです。
自分やパートナーを素直に信じられるため、恋愛・人間関係においてバランスの取れた関わり方ができます。
相手の言動を過剰に疑ったり、自分を責めすぎたりすることが少ないです。
そして、「相手には相手のペースがある」と落ち着いて受け止められるのも特徴です。
恋人に対しても、適度な距離感を保ちながら、思いやりのあるサポートができます。
問題が起きた場合も冷静に話し合えるため、関係が長続きしやすいです。
また、自立心と依存心のバランスが取れているため、「一人でも平気だけど、相手といるともっと幸せ」と感じられるタイプです。
安定型の人は、他のタイプにとって「安心できる存在」になりやすく、信頼関係を育む中心的な役割を果たすことが多いでしょう。
不安型:相手に嫌われることを怖がりすぎるタイプ
不安型は、愛情に対してとても敏感で、相手の気持ちを常に確かめたくなる傾向があります。
恋人の言動に過剰に反応し、「嫌われたのではないか?」と不安になりやすいのが特徴です。
愛情を確認するために、頻繁に連絡を要求したり、SNSをチェックしたりと、パートナーを試す行動をとることも珍しくありません。
このような行動の根底には、「見捨てられるのが怖い」「自分は愛されないかもしれない」という恐れがあります。
しかし、相手を試す行動がかえって関係性を悪化させることも多いです。
パートナーを疑わず、「自分にも愛される価値がある」と信じることを心がければ、穏やかで心地よい関係性を築けるでしょう。
回避型:距離を取りたがるタイプ
回避型の人は、他人と深く関わることに慎重で、「人に頼るより自分でなんとかしたい」と考える傾向があります。
恋愛では、距離を詰められても自分から離れてしまううえ、感情もあまり表に出しません。
そのため、パートナーから「何を考えているかわからない」と思われてしまうこともあります。
しかし、このような行動の原因は、「本音を見せて傷つくのが怖い」「頼ったら裏切られるかもしれない」という防衛反応です。
これらの感情をパートナーと共有し、お互いを理解しあえば、相手との信頼関係も深まりやすくなるでしょう。
また、回避型の人には1人の時間を大切にする自立的な一面もあります。
仕事や趣味にも熱中できるタイプのため、1人でいる時間もしっかり確保することも大切です。
恐れ・回避型:親密さを求めながらも、怖くて逃げてしまうタイプ
恐れ・回避型は、「人と深く関わりたい」という気持ちと、「傷つくのが怖い」という気持ちが常にぶつかり合っているタイプです。
恋愛では、相手に近づきたいのに、いざ親しくなると不安や疑いが強くなり、自ら距離を取りがちです。
この背景には、過去の裏切りや人間関係でのトラウマが影響しています。
信じたいのに信じられないという葛藤を抱えているため、恋愛が長続きしにくい傾向にあります。
また、安心できる関係を築くまでに時間がかかることも特徴です。
しかし、恐れ・回避型の人は本来、とても感受性が豊かで、人の痛みにも敏感な優しい心を持っています。
焦らずに、安心できる経験を少しずつ積み重ねていくことで、人との距離を無理なく近づけていけるタイプです。
信頼できる相手との出会いや深い自己理解が、相手との関係性を変える大きなきっかけになります。
「浮気しやすい・されやすい」かどうかは、愛着スタイル診断でわかる

前の章では、4つの愛着スタイルの特徴について紹介してきました。
それでは、「浮気しやすい・されやすい」かどうかは、愛着スタイル診断でわかることについて、下記で解説していきます。
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浮気は性格ではなく、心の不安定さから生まれる
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愛着スタイルは寂しさの感じ方・人との距離の取り方に影響する
浮気は性格ではなく、心の不安から生まれる
「浮気する人=性格が悪い」と思われがちですが、その認識は誤りです。
浮気の背景には、「自分の不安を埋めたい」という心理が隠れている場合もあります。
たとえば、恋人から十分に愛されているのに「もっと愛情を確かめたい」と感じたり、「近づかれると息苦しい」と感じて距離を取ってしまうケースなどが挙げられます。
こうした行動は、その人が心から安心できていないサインかもしれません。
悪意だけでなく、過去のトラウマや不安から浮気に走るケースもあることを理解しておきましょう。
愛着スタイルは寂しさの感じ方・人との距離の取り方に影響する
愛着スタイルによって、恋愛における寂しさの感じ方や、人との距離の取り方は異なります。
愛着スタイルごとの反応の違いが、パートナーとのすれ違い・誤解を生み、浮気や別れにつながる場合もあるでしょう。
誤解や衝突を減らすには、「自分はどんなときに不安になるのか」「どんな距離感が心地いいのか」を知ることが大切です。
そのきっかけとして活用できるのが、愛着スタイル診断です。
お互いの愛着スタイルを理解すれば、どう行動すればいいのかが明確になり、最適な関係を築けるでしょう。
愛着スタイル別の浮気傾向

ここまで、「浮気しやすい・されやすい」かどうかは、愛着スタイル診断でわかることについて、紹介してきました。
それでは、愛着スタイル別の恋愛・浮気傾向について、詳しく解説していきます。
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安定型——浮気しにくく、浮気されにくいタイプ
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不安型——浮気しやすく、浮気されやすいタイプ
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回避型——浮気しやすく、やや浮気されやすいタイプ
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恐れ・回避型——浮気しやすく、浮気されやすいタイプ
安定型——安定した愛を育てられるタイプ
安定型は、4つの愛着スタイルの中で最も浮気のリスクが低いタイプです。
自分にも相手にも信頼を持って接するため、他人の誘惑や一時的な不安に流されることがほとんどありません。
恋人との関係に安定感があるため、外に刺激や安心を求める必要がなく、浮気に走る動機そのものが生まれにくいのです。
また、相手に対しても安心感を与える存在であることが多く、パートナーが「疑いや不安」を感じにくい関係を築くことができます。
そのため、安定型は浮気をされにくい人でもあります。
唯一の注意点は、安定した関係が続くあまり、恋愛における刺激や新鮮さが薄れやすいことです。
パートナーが刺激を求めるタイプの場合、退屈さを理由に外に気持ちが向いてしまうリスクもゼロではありません。
しかし基本的には、安定型の人が持つ落ち着いた信頼関係こそが、最も浮気と縁遠い土台といえます。
不安型——愛情を確かめたいあまりに気持ちが揺れるタイプ
不安型は、愛情への渇きが強く、恋人の反応に敏感なタイプです。
そのため、少しのすれ違いで「愛されていないかも」と感じ、寂しさや不安から他の人に心を寄せてしまうことがあります。
刺激や遊びを求めるというより、「安心を得たい」「自分の価値を確認したい」という想いが原因で、浮気に走ってしまうタイプです。
一方で、不安型の人は恋人に依存する傾向もあります。
相手を強く束縛したり、過剰に愛情を求めたりすることがあるため注意しましょう。
この行動がプレッシャーとなり、パートナーが距離を取ってしまうこともありがちです。
その結果、「愛されたい」と思うほど関係が崩れ、浮気されやすい環境を自ら作ってしまうケースもあります。
つまり、不安型は自分の心の不安が原因で、浮気をすることもされることも起こりやすいタイプなのです。
回避型——近づかれると逃げたくなる自由主義タイプ
回避型は、恋人との距離が近くなりすぎると息苦しさを感じやすいタイプです。
恋愛における束縛や干渉を嫌うため、感情のバランスが崩れると、あえて距離を取る行動に出やすいのも特徴です。
その「逃げ場」として、他の人との関係に心が向くことがあります。
浮気の動機は刺激や情熱ではなく、「自由を取り戻したい」「プレッシャーから解放されたい」という心理に近いでしょう。
また、感情表現が控えめなため、恋人に「冷たい」「本気じゃない」と誤解されることも多いです。
結果的に相手に寂しさを感じさせてしまい、浮気されるケースもあります。
本人に悪意はなくても、心の距離が離れることで関係が不安定になりがちです。
恐れ・回避型——愛されたいのに怖い矛盾タイプ
恐れ・回避型の人は、愛されたいのに人を信じきれないという矛盾を抱えており、浮気に関して最も不安定な傾向を持つタイプです。
恋人に強く惹かれても、「どうせ裏切られる」「この関係は長く続かない」といった不信感が芽生えやすいです。
そして、その不安から逃げるように別の人へ心が向くことがあります。
浮気の動機は刺激ではなく、防衛反応です。
先に自分から距離を取ったり、他の人に気を向けたりすることで、傷つく前に身を守ろうとするのです。
一方で、恋人に対して疑い深く、嫉妬や試すような行動をとることもあります。
そして、相手が疲れ、気持ちが離れた結果、浮気に走ってしまうケースもあるでしょう。
恐れ・回避型は、心の中で常に「近づきたいのに怖い」という戦いをしており、その不安定さが恋愛にも浮気にも影響を与えます。
愛着スタイル別の浮気を防ぐ関係の築き方

ここまで、愛着スタイル別の恋愛・浮気傾向について紹介してきました。
それでは、愛着スタイル別の浮気を防ぐ関係の築き方について、下記で解説していきます。
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【安定型】——相手のペースにも気を配る
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【不安型】——安心できる言葉で愛情を確かめよう
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【回避型】——自分の「距離の取り方」を見直す勇気を
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【恐れ・回避型】——信じる経験を少しずつ積み重ねる
【安定型】——相手のペースにも気を配る
安定型は、相手の気持ちやペースに合わせた、丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。
メンタルが安定しているため、その安心感が「自分は大丈夫だから、相手も大丈夫だろう」という思い込みにつながることがあります。
しかし、不安型や回避型の恋人は、安定型ほど心が安定していないことが多いです。
たとえば、ちょっとした沈黙や距離、冷たい態度にも敏感に反応してしまいます。
だからこそ、安定型が相手の気持ちやペースに合わせた丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。
たとえば、忙しいときでも「今少しバタバタしてるけど、ちゃんと気にかけてるよ」と一言添えるだけで、相手の不安はぐっと和らぎます。
安定型の人は関係の土台役として、相手が安心できる環境をつくることが得意です。
その穏やかさが相手の心を安定させ、結果的に浮気のリスクを減らす「信頼の空気」を生み出します。
【不安型】——安心できる言葉で愛情を確かめよう
不安型は、「私は愛される価値がある」と信じることが大切です。
不安型の特徴として、恋人の気持ちを確かめたいあまり、つい行動で安心を求めがちです。
しかし、SNSの反応やLINEの既読スルーに一喜一憂してしまうと、かえって不安が増えてしまいます。
そんなときこそ意識したいのが、言葉で愛情を伝え合うことです。
たとえば「好きだよ」「一緒にいてくれて嬉しいよ」といったシンプルな言葉の積み重ねは、心の不安を和らげ信頼関係を強くします。
また、相手の行動ばかりで安心を得ようとせず、自分の中の安心感を育てることも大切です。
自分の気持ちを相手任せにせず、「私は愛される価値がある」と信じることで、恋愛の不安は少しずつ軽くなります。
言葉で伝え、受け取るという小さな積み重ねが、不安型の恋愛を穏やかで安定したものに変えていくはずです。
【回避型】——自分の「距離の取り方」を見直す勇気を
回避型は、感情を抑え込みすぎず、パートナーへ本音を伝えることが大切です。
回避型は、恋人との距離が近くなると無意識に身構えてしまい、「自由でいたい」「一人の時間が必要」と感じやすい傾向にあります。
その感覚自体は悪いことではありません。
ただし、距離を取りすぎると相手に「冷たい」「避けられている」と誤解されることもあります。
関係を長く続けるためには、「一人の時間」と「二人の時間」のバランスを意識することが大切です。
また、感情を抑え込みすぎず、少しずつ本音を伝える練習をするのも大切です。
たとえば、「今は仕事が忙しくて余裕がないけど、気持ちはちゃんとあるよ」と言葉にするだけでも、相手は安心します。
回避型の人にとって大切なのは、「自由=孤独」ではないと気づくことです。
自分のペースを保ちながらも、信頼できる相手と心を共有できたとき、関係はより豊かで温かいものになります。
【恐れ・回避型】——信じる経験を少しずつ積み重ねる
恐れ・回避型は、信じるという成功体験を重ねることが大切です。
恐れ・回避型は愛されたい気持ちと、裏切られるかもしれないという不安が常に共存しています。
そのため、恋人の優しさを素直に受け取れず、つい疑ったり、距離を取ったりすることがあります。
しかし、信頼関係は「完璧に信じられる」と思うことがスタートではありません。
むしろ、「少しずつ信じてみよう」という小さな積み重ねから始まります。
たとえば、恋人と交わした小さな約束を守ることができた経験を重ねることで、「この人は大丈夫かもしれない」と心が学習していきます。
焦らずに安心できる時間を増やし、信頼関係を築いていくことが何より大切です。
また、過去の傷が深い場合は、カウンセリングなど専門的なサポートを受けるのも効果的です。
恐れ・回避型の人が「信じる経験」を積み重ねるほど、心は少しずつ癒え、浮気や不信の連鎖を断ち切る力が育っていきます。
愛着スタイルは永遠に変わらないわけではない

ここまで、愛着スタイル別の浮気を防ぐ関係の築き方について紹介してきました。
それでは、愛着スタイルは永遠に変わらないわけではないことについて、詳しく紹介していきます。
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恋愛の経験や信頼関係で安定型に近づける
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自分を責めず、気づくことが第一歩
恋愛の経験や信頼関係で安定型に近づける
愛着スタイルは、生まれつき決まっているものではなく、人生の中で変化していくものです。
たとえ今、不安型や回避型に当てはまっていたとしても、良い恋愛や人間関係を積み重ねることで、人は少しずつ安定型に近づくことができます。
たとえば、恋人や友人との関係の中で「ちゃんと話し合えばわかり合える」「相手は自分を裏切らない」といった成功体験を重ねましょう。
このような小さな信頼体験を重ねることが、心の安心感を育てていきます。
こうした成功体験は、過去の「信じるのが怖い」「愛されないかもしれない」といった思い込みを少しずつ書き換えてくれるのです。
安心できる人間関係を築くこと自体が、心を安定へと導くトレーニングでもあります。
焦らず、少しずつ信じる経験を増やすことが、変化の第一歩です。
自分を責めず、気づくことが第一歩
愛着スタイルを知ると、「私は不安型だから重いのかも」「回避型だから恋愛がうまくいかない」と落ち込んでしまう人もいます。
しかし、愛着スタイルは悪い・良いを決めるものではなく、あくまでも自分の心のクセを知るためのツールです。
大切なのは、「なぜそう感じるのか」「どうすればもっと安心できるか」と、自分の内側に目を向けることです。
愛着スタイルをラベルとして捉えるのではなく、よりよい関係を築くためのヒントとして活用すれば、良好な関係を無理なく築けるようになります。
「浮気を防ぐ」より「信頼を育てる」恋愛を

今回の記事では、愛着スタイルごとの恋愛傾向や浮気されやすい・しにくい人の違い、浮気を防ぐ関係の築き方について紹介してきました。
愛着スタイルによっては、相手に依存しやすかったり、一人で問題を抱えてしまったりします。
しかし、愛着スタイル診断は結果を「良い・悪い」で判断するものではなく、あくまで自己理解を深めるためのツールです。
自分の傾向を知り、相手との違いを理解することで、より安心できる恋愛関係・人間関係構築に役立てることができます。
また、愛着スタイルは永遠に変わらないものではなく、人生の中で変化していくものです。
「話し合えば理解し合える」という成功体験を重ねることで、心の安心感を育てていきましょう。
もし、浮気の可能性がある場合は、浮気の調査をすることも重要です。
探偵であれば浮気の有無をはっきりさせられますので、気になる際はぜひ無料相談を依頼していただけますと幸いです。



