公開日: 2025年7月26日 最終更新日: 2025年7月22日 対人トラブル調査 #個人信用

信頼していた友人との間で金銭トラブルが起きると、裏切られた気持ちと怒り、そして悲しみが入り混じり、どう対処すれば良いのかわからなくなってしまうものです。

しかも、相手は他人ではなく「友人」であるため、なかなか強く言えずに泣き寝入りしてしまう人も少なくありません。

このような金銭トラブルは放置すればするほど問題が大きくなり、お金を取り戻すこと自体が困難になっていきます。

この記事では友人との間で起きてしまった金銭トラブルについてご紹介します。

金銭トラブルの特徴や冷静に対処するための方法などを具体的に解説します。

「友人だからこそ言いにくい」その状況を、少しでも改善するヒントを見つけてください。

 

友人との金銭トラブルが深刻化しやすい理由

友人同士の関係は長年の信頼や情が絡み合うため、金銭が絡むと非常に複雑な問題へと発展しがちです。

約束が曖昧なまま金銭の貸し借りが行われ、「言った・言わない」の争いに発展することが少なくありません。

「友だちだから信じて貸したのに裏切られた」「返すと言ったのに連絡が取れなくなった」といった声もよく耳にします。

友人との金銭トラブルはなぜここまで深刻化してしまうのでしょうか。

その原因には次のような背景があります。

  • 口約束やLINEメッセージだけでやり取りをしている
  • 「親しき仲にも礼儀あり」が守られていない
  • 金額が大きくなるまで「言い出せない」状態が続く
  • 借りた側が甘えから誠実に返済しない
  • 貸した側が「関係を壊したくない」と強く出られない

友人関係だからこそ「どうしてお金を返してくれないの?」と冷静な判断ができなくなり、問題が泥沼化することは珍しくありません。

 

よくある友人間の金銭トラブル事例

友人との金銭トラブルは誰にでも起こり得る身近な問題です。

特に長年の付き合いや信頼関係がある相手ほど「大丈夫だろう」と油断してしまい、気づいたときには返済が滞っていたり、連絡が取れなくなったりと、関係が壊れる一歩手前になっていることも少なくありません。

ここからは、実際によくある友人間の金銭トラブルをご紹介します。

事例1:生活費の立て替えがいつの間にか借金に

大学時代の友人が金欠になり、何度か飲食代や交通費を立て替えたAさん。

毎回「次に返すね」と言われていましたが3ヶ月経っても返済はなく、総額は10万円を超えていました。

「友だちだし……」と催促するのが気まずく、連絡をためらっているうちに連絡が取れなくなってしまいました。

事例2:共同ビジネスが破綻、出資金が戻らない

友人に「一緒にネットショップを始めよう」と誘われ、Bさんは30万円を出資しました。

ところが数ヶ月後、友人の見立てが外れてビジネスは頓挫。

相手からの説明も曖昧で、「お金は返すからもう少し待って」と言われ続けるばかりで返金の意思が見えず、関係は悪化してしまいました。

事例3:名義貸しが仇に

信頼していた友人に頼まれてスマホの契約を名義貸ししたCさん。

結果、端末代金の料金未払いで自身の信用情報が傷ついてしまい、クレジットカードが作れなくなってしまいました。

友人とは音信不通になり、Cさんはもう泣き寝入りするしかないのかと今も悩んでいます。

 

自分でできる初期対応と注意点

友人との金銭トラブルが起きた際、「まず何をすればいいのか分からない」と戸惑う人は少なくありません。

しかし、金銭トラブルは対応を間違えなければ解決できるケースも多くあります。

ここでは、友人との間でお金の貸し借りに関する問題が起きた際に自分でできる初期対応とやってはいけない注意点について詳しく解説します。

1. 感情的にならず、事実を整理する

まず大切なのは、冷静に状況を振り返り、事実を整理することです。

怒りや不安、失望など、感情に流されて判断を誤るとかえって解決を遠ざけてしまうため注意しましょう。

整理しておくべき内容は以下の通りです。

  • 貸した金額はいくらか(複数回に渡る場合は日付・金額ごとに)
  • 貸した日と返済期日(約束があったか、なかったか)
  • 返済の方法についてどんな話をしていたか(口座振込、手渡しなど)
  • その内容を記録に残しているか(LINE、メール、口頭のみなど)

2. やり取りの証拠を保存・確保する

口頭のやり取りだけでは、いざトラブルになったときに「そんなこと言ってない」「借りた覚えはない」と否定される可能性も少なくありません。

そのため、以下のように証拠となるものはすべて保存しておきましょう。

  • LINE・メール・SNSでのやり取りのスクリーンショット(できれば日付も入れる)
  • 銀行口座の振込明細・通帳の記録
  • 相手の返済を約束するメッセージ
  • 借用書(あれば非常に有効)

LINEやメッセージアプリでのやり取りは削除される恐れもあるため、事前にPDF化や印刷などでバックアップを取っておくと安心です。

3. 丁寧かつ明確に返済を促す

証拠を整理できたら、相手に返済を促す連絡を取るステップへ進みましょう。

このときのポイントは「感情的な口調にならず、事実をもとに丁寧に伝える」ことです。

相手が本当に忘れていた、あるいは返す意思はあるが状況が苦しい、ということもあるでしょう。

あくまで冷静に「確認」の姿勢で伝えることが、相手との関係を悪化させないポイントです。

4. 内容証明郵便による督促を検討する

何度連絡しても返答がない、あるいは「待って」「今は無理」と繰り返すだけで進展がない場合、内容証明郵便を使って正式な督促を行うという方法もあります。

内容証明は、「いつ・誰が・誰に・どんな内容の文書を送ったか」が証明される郵便で、裁判の証拠としても使える強力な手段です。

内容証明は自分で作成も可能ですが、より効果的にしたい場合は弁護士や行政書士に相談すると良いでしょう。

5. 第三者の介入を検討する

当事者同士のやり取りでは話が進まない場合、共通の知人や信頼できる第三者に間に入ってもらうことも選択肢のひとつです。

特に感情が高ぶって直接対話が難しい場合や、相手がこちらを軽く見ているような態度を取る場合は第三者が介入することで状況が動くことも珍しくありません。

ただし、共通の友人を介す場合は、その友人に負担をかけないよう配慮が必要です。

「一緒に事実確認をする」「話し合いの場を設ける」など、中立的な立場として助けを借りる形が望ましいでしょう。

6. SNSでの暴露や誹謗中傷は絶対にNG

感情が高ぶると、ついSNSで「この人にお金を返してもらえない」と暴露したくなる気持ちになることもあるかもしれません。

しかし、これは名誉毀損やプライバシー侵害に該当する恐れがあり、逆に自分が訴えられるリスクを生む危険な行為です。

また、ネットに書き込んだ情報は完全に削除できないため、あなたの信用も傷つけてしまうことになりかねません。

どうしてもつらい気持ちを吐き出したい場合は、信頼できる人に直接話すか専門家に相談したほうが賢明です。

7. 最悪の事態に備えて記録を継続する

相手が返済に応じないまま時間が経過した場合でも、継続して記録を残しておくことが非常に重要です。

裁判や調停に移行する場合、証拠があるかどうかで結果が大きく変わってくるからです。

  • 相手とのやり取りのログ(日時・内容)
  • 督促の履歴(電話・LINE・メール・手紙の郵送など)
  • 相手のSNSや公開情報(転居・連絡先変更など)

これらを日付入りでノートやExcelなどにまとめておくと、後の証拠資料として非常に有効です。

 

「探偵事務所に相談する」という選択肢も

友人との金銭トラブルは信頼関係の中で起こるからこそ第三者には相談しづらく、当人同士での解決が難航するケースが少なくありません。

そんなとき、選択肢のひとつとして検討したいのが「探偵事務所への相談」です。

意外に思われるかもしれませんが、近年では金銭トラブルや債権回収のための情報収集を目的とした探偵調査のニーズが増えています。

ここでは探偵に依頼できる内容について詳しくご紹介します。

探偵事務所ができること

探偵というと「浮気調査」や「人探し」のイメージが強いかもしれませんが、それは調査業務の一部に過ぎません。

探偵事務所では、金銭トラブルにおいても以下のような調査やサポートが可能です。

  • 相手の現在の居場所や生活拠点を調査する「所在調査」
  • 勤務先を突き止め、収入状況の把握につなげる「勤務先調査」
  • 銀行口座・不動産などの資産の有無を調べる「財産調査」
  • 会話や交渉の場での録音・記録を残すためのアドバイスや支援
  • SNSやネット上の情報をもとに、相手の行動や生活状況を調査
  • 必要に応じて、弁護士と連携して法的対応に移行するためのサポート

このような調査はすべて合法の範囲内で行われ、相手の逃亡や無視による「情報の遮断」に対抗する手段として非常に有効です。

自力では得られない証拠や情報を収集できるうえ、法的措置につなげやすいのもうれしいポイントです。

探偵に相談するメリット1:自分では得られない情報が得られる

探偵事務所に調査を依頼する目的の多くは、自分では得られない金銭トラブルにおける判断材料を手に入れることです。

探偵は個人では難しい所在や勤務先の特定など、探偵ならではの情報収集力がトラブル解決の大きな武器になります。

特に相手が逃げている、連絡を拒んでいるケースでは、調査の有無でお金を取り戻せるかどうかが大きく変わるでしょう。

探偵に相談するメリット2:客観的な証拠を手に入れられる

「言った・言わない」の争いになりやすい友人間のトラブルでは、確実な証拠の有無が最も重要です。

探偵は合法の範囲内で、証拠能力の高い資料を収集・保存するサポートを行ってくれます。

また、証拠を法的に有効な報告書としてまとめてもらえる点もメリットのひとつです。

探偵に相談するメリット3:相手に「本気度」を伝えることができる

探偵を使って調査していることが相手に伝わると、「これはまずい」と態度を変えるケースも珍しくありません。

実際に「音信不通だった友人から突然連絡が来た」という事例もあり、心理的プレッシャーとしても有効に機能します。

探偵に相談するメリット4:弁護士と連携した解決にもつながる

多くの探偵事務所では、必要に応じて弁護士の紹介や連携サポートを行っています。

証拠資料をもとに法的対応に進む場合、探偵と弁護士が協力して動くことでよりスムーズな解決が可能となるでしょう。

探偵は「最後の手段」ではなく「早期対応の選択肢」

探偵事務所は、決して「修羅場になってから相談する場所」ではありません。

相手の所在が不明になったり、返済の意思が見えないと感じたりした時点で早めに相談しておくことで、被害を最小限に抑えることができます。

特に貸した金額が多ければ多いほど、早めの判断が重要です。

「本当に探偵なんて使っていいの?」と思うかもしれませんが、証拠がないまま時間だけが過ぎるより、冷静かつ確実に動いてくれる第三者の力を借りることはむしろ大人の対処法だと言えるでしょう。

自力での限界を感じたなら、探偵というプロへの依頼を一度検討することをおすすめします。

 

無料相談窓口のご案内

友人との金銭トラブルは信頼があるからこそ、こじれると大きな痛手になってしまいます。

どうしても解決が見込めないときや相手が不誠実な態度を取り続ける場合は、ぜひ当探偵事務所へご相談ください。

あなたの状況を一緒に整理しながら法的にも有効な証拠を確保し、可能であれば話し合いでの解決を目指すことができるように、さまざまなサポートを行います。

24時間365日無料相談窓口にて相談を受け付けており、即日対応も可能です。

金銭的な損失だけでなく、心の傷も残ってしまう金銭トラブル。

被害を最小限に抑えるためにも、ひとりで抱え込まず、私たちにご相談ください。

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    監修者・執筆者 / 山内
    1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。
    得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。