「なぜあの人は毎日私を否定してくるんだろう?」「私が悪いの?それとも他に原因があるの?」――モラルハラスメント、略してモラハラを受けている人の多くが、このような疑問と苦しみを抱えています。
日常の中で何度も人格を否定されたり、無視されたり、言葉や態度で相手を追い詰めていくモラハラに悩む方は少なくありません。
この記事ではモラハラをする人の心理をテーマに、なぜそのような言動に至るのか、どのような背景があるのか、そして自分自身をどう守ればよいのかを詳しく解説します。
さらに、探偵事務所に相談するメリットについてもあわせてお伝えします。
モラハラ(モラルハラスメント)とは何か
モラハラとは「モラル(道徳)」と「ハラスメント(嫌がらせ)」を組み合わせた言葉で、精神的な嫌がらせや支配的な行動を意味します。
モラハラは暴力のように目に見えるものではなく、言葉や態度による「じわじわとした攻撃」です。
そのため、外部からは気づかれにくく、被害者自身も「自分が悪いのかも」と思い込んでしまうケースが少なくありません。
モラハラ(モラルハラスメント)の典型的な例は以下の通りです。
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無視や無反応で相手をコントロールする
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過剰なダメ出しや批判
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経済的な支配(お金を渡さない・管理する)
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他人の前で侮辱する
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自分の価値観を一方的に押し付ける
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被害者を孤立させる(家族や友人から引き離す)
このような行動は加害者の内面に深い問題や不安が隠されていることが多く、単なる性格の問題では済まされません。
モラハラ加害者の心理とは
モラハラ加害者の行動は「意地悪」や「性格が悪い」などの単純なラベルで片づけられがちですが、実際にはもっと複雑で深い心理的背景が関係しています。
ここからは、モラハラをする人がどのような思考や感情で行動しているのかについて解説します。
劣等感の裏返しとしての支配欲
多くのモラハラ加害者は、実は内面に強い劣等感や無価値感を抱えています。
「自分は愛される価値がないのではないか」「誰かに認められないと、自分には存在価値がない」――こうした無意識の不安や恐怖が心の奥にあるため、他者を支配することで自分の優位性を保とうとするのです。
被害者を貶め、否定し、コントロールすることで「自分のほうが上だ」と思いたい心理は、ある種の防衛本能とも言えます。
弱い自分を認めたくないがゆえに、他者への攻撃という手段を使ってバランスを保っているのです。
未熟な感情を上手くコントロールできない
モラハラ加害者は、感情のコントロールが非常に苦手です。
自分の怒り・不安・イライラなどを内面で処理できず、それを他者にぶつけてしまう傾向があります。
例えば、職場でのストレスや家庭内での小さな不満が溜まると、それをパートナーや家族にぶつけ、「お前のせいだ」と責任転嫁することが珍しくありません。
これは自分自身の感情を適切に処理する能力が育っていない証拠であり、子どものように自分の感情を他人にぶつけて処理する未熟な心理が根底にあるのです。
共感力の欠如と自己中心的な世界観
モラハラ加害者には「共感性の欠如」が見られることが多く、相手の気持ちや苦しみを理解する力が弱い、あるいは完全に欠けている場合も珍しくありません。
「お前が悪いんだろ」「俺が正しい。お前は間違っている」「そんなことで泣くなんてバカじゃないのか」
このような発言の裏には「相手も人間である」という視点が欠けており、加害者は自分の視点・価値観こそが正義で、相手の感情は無視しても構わないと考えているのです。
このような心理状態では、どれだけ被害者が説明したり謝罪を求めたりしても、加害者の心にはまったく響きません。
コントロールへの執着と支配構造
モラハラ加害者は「自分の思い通りにならないと気が済まない」という強迫的な性質を持っていることがほとんどです。
そのため、モラハラ加害者はパートナーの行動を逐一監視する、言葉遣いや生活リズムにまで干渉する、意見が違うと怒り出すといった言動を行います。
このような行動の背景には、「不安」や「無力感」を他者の支配によって埋めようとする心理があります。
自分に自信がないため、相手を完全にコントロールし、上下関係を作ることで安定を得ようとする――これがモラハラ加害者の根本的な行動パターンであり、言葉では反省しても実際には変わらないことが多いのです。
過去のトラウマや家庭環境が影響している場合も
モラハラ加害者のなかには、幼少期に愛されなかった、過干渉な親に育てられた、暴力や否定が日常にあったという背景を持つ人も少なくありません。
こうした過去の経験は自己肯定感を著しく低下させ、他者との健全な関係性を築く力を奪ってしまいます。
その結果、他者の愛し方が分からず、攻撃によって関係性を保とうとする歪んだ対人パターンが形成されてしまうのです。
もちろん、過去のトラウマがあっても誰もがモラハラになるわけではありませんが、その要因が性格形成に影響している可能性は非常に高いと言えるでしょう。
自己愛性パーソナリティの可能性
一部のモラハラ加害者には、「自己愛性パーソナリティ障害」の特徴が見られます。
これは精神疾患のひとつで、自分を特別で偉大だと信じるあまり他者から否定されると激しく反撃することも少なくありません。
特徴としては以下のようなものが挙げられます。
- 自分は常に正しいと信じて疑わない
- 批判に極端に弱く、怒ったり軽蔑したりする
- 相手を称賛していたかと思えば、急に見下す
- 自分が主役でないと気がすまない
- 人を利用することに罪悪感がない
このタイプの加害者は表面上こそ魅力的に見えることもありますが、関係を深めるほど相手を傷つけるような支配行動を強めていくのが特徴です。
モラハラから身を守るための対処法
モラハラは加害者の内面の問題であり、決して「あなたのせい」ではありません。
しかし、モラハラを受け続けると加害者の言動に翻弄され、自分自身を見失ってしまうことが多々あります。
「私が悪いのでは?」「もっと我慢しなければ……」という思考に陥ってしまうのは、モラハラ特有の心理操作による影響です。
だからこそ、あなた自身を守るためには、「相手を変える」ことではなく「自分の身を守る」ことが最優先なのです。
ここからはモラハラから身を守るための対処法を詳しくご紹介します。
「自分が悪い」という思考を手放す
モラハラ加害者は、被害者に対して「お前が悪い」「お前のせいでこうなった」と繰り返し言うことで相手の自尊心を削り、自分に従わせようとします。
そのため、「私は悪くない」「私は傷つけられている」と自分に言い聞かせたり、モラハラに関する本や記事を読んで自分の状況が異常であることを認識したりするようにしましょう。
あなたの感じている「苦しさ」は決して考えすぎなどではなく、人として正しい反応です。
自分が感じた違和感を大切にするようにしてください。
言動を冷静に記録する
モラハラは「証拠が残りにくい」という特徴があります。
暴力と違ってわかりやすい外傷がないため、周囲に相談しても「気のせいでは?」「そんな風には見えない」と言われがちです。
そのため、モラハラの事実を客観的に示すためには、被害の証拠を自分でこまめに記録することが重要です。
証拠として残すには、以下のような記録の方法がおすすめです。
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日時、状況、加害者の発言、あなたの気持ちをメモする(紙・スマホアプリどちらでも可)
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暴言がある場合はICレコーダーやスマホの録音機能を利用する
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無視や陰湿な態度も「記録するに値する被害」として日時や状況を記録する
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可能であれば、LINEやメールなどのやりとりも保存する
この記録はのちに探偵や弁護士に相談するとき、あるいは法的手段を取るときの強力な証拠となります。
心理的な距離を取る
加害者と物理的に離れるのが難しい場合でも、「心の距離」を取ることは可能です。
相手の発言や態度をそのまま受け取るのではなく、「これは相手の問題だ」と客観視することでダメージを軽減できるでしょう。
実践的な方法としては、相手の言葉にすぐ反応しない、内心で「これはコントロールしようとしているな」と冷静に分析するなどの方法が挙げられます。
信頼できる第三者に相談する
モラハラを受けていると、孤立しやすくなります。
加害者は「お前は誰にも相手にされない」「家族に話しても信じてもらえないぞ」といった発言を行い、被害者を孤立させることで、加害者は支配を強めやすくなるからです。
孤立しないためにも、友だち・家族などの信頼できる人や心理カウンセラー・自治体のDV相談窓口などに相談しましょう。
話すことによって自分の状況を整理できたり、然るべき支援を受けられたりするようになります。
探偵事務所に相談するメリット
モラハラ加害者は言葉巧みに被害者を追い詰め、責任をすり替え、自分の非を認めることはありません。
そのため、第三者がいない空間では「そんなこと言っていない」「被害妄想だ」と言い逃れをされ、証拠も残りにくいという難点があります。
そんなときに有効なのが、探偵事務所に相談するという選択肢です。
探偵は「浮気調査」や「人探し」のイメージが強いかもしれませんが、近年ではモラハラやDVの証拠収集に対応する探偵事務所も増えており、法的措置への橋渡し役としても期待できます。
探偵に依頼できるモラハラ調査の具体例
モラハラは言葉や態度による精神的な支配であるため、証拠として残しづらいのが特徴です。
そのため、探偵は専門的な機材と技術を駆使して、以下のような調査や証拠収集を行います。
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暴言・威圧的発言の音声収集(隠し録音やボイスレコーダー使用)
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自宅内における隠しカメラの設置支援(法律の範囲内で)
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日常生活でのモラハラの様子を時系列で記録
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無視や家庭内での異常な距離感を映像で収集
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経済的モラハラ(生活費を渡さない・財布を管理)の実態調査
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子どもへの影響やモラハラの連鎖の可視化
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法的措置の証拠として使えるよう、調査報告書を文書化
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写真・音声・映像を日時と状況付きでまとめる
客観的な証拠を集められる
モラハラ加害者は自分を良く見せる「外面がいいタイプ」が多いため、周囲の人に相談しても理解されにくいことがあります。
探偵によって記録された証拠は、加害者が言い逃れできない客観的事実となります。
自分の安全を確保しながら動ける
自力での録音や写真撮影は、方法によってはプライバシー侵害などに問われる場合もあるため、万が一発覚したときに大きなリスクを伴います。
探偵は第三者として調査を行うため、被害者がリスクを負わずに安全に証拠収集を進められるという点で非常に心強い存在です。
弁護士との連携で法的手続きもスムーズ
モラハラの証拠が揃うと離婚や慰謝料請求、保護命令の申立てといった法的手続きが視野に入ってくるかもしれません。
多くの探偵事務所は弁護士と提携しており、スムーズに法的措置へつなげることが可能です。
秘密厳守・相談無料の事務所が多い
多くの探偵事務所では、初回相談は無料かつ秘密厳守を徹底しています。
「相談だけでもOK」というスタンスで対応してくれる事務所も多く、相談のハードルは思っているよりも低いため、「とりあえず相談だけ」「見積もりはいくら?」など気軽な気持ちで相談してみてはいかがでしょうか。
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