2025年7月28日 #詐欺

宮城県村田町在住の女性が、2024年11月から2025年3月にかけてSNS経由での投資詐欺の被害に遭い、総額約4850万円を騙し取られる事件が発生しました。

SNSを利用した投資詐欺は増え続けており、SNSを利用する年齢層が今まで利用の少なかった中高年にまで拡大してからは同様の事件が増加傾向にあると見られています。

インターネットに関する技術は日進月歩で進化し続けており、それに伴って悪質な手法でお金を稼ごうとする人も増えていくでしょう。

身を守るためには、SNSを利用した投資詐欺の魔の手がどのようにして忍び寄ってくるのか、その手法を理解しておく必要があります。

この記事では、SNS型の投資詐欺の代表的な手法やこれらの被害に遭わないための対策を紹介します。

ニュース概要|銀行投資の名目で約4850万円詐欺被害

2024年11月から2025年3月にかけて宮城県村田町の女性が、SNSで親しくなった何者かに嘘の投資を持ちかけられ、現金約4850万円をだまし取られました。警察がSNS型特殊詐欺事件として捜査しています。

引用元:被害女性「アプリで利益が表示されていて信用した」銀投資名目で現金約4850万円詐欺被害 宮城・村田町 | TBS NEWS DIG (1ページ)

 

SNS型投資詐欺の手法とは

基本的にSNS型の投資詐欺は何か特別なことをせずとも、普通にSNSを利用しているだけで被害に遭ってしまうこともあるほど身近に潜んでいます。

一体どのようにして被害をもたらすのか、解説していきます。

著名人を利用した広告を出している

SNSでの投資詐欺被害に遭った人が多く証言しているのが「有名人の〇〇さんが写った写真があったから信用した」といった、著名人を利用した広告経由での被害でした。

著名人を広告に起用できるということは、広告費に充てられるある程度の資金力があるだけでなく著名人も仕事を引き受けるほど信用のある企業なのだと誤認させることができてしまいます。

それだけ著名人を広告に起用することのメリットは大きく、もしその著名人の熱心なファンであれば広告の内容を細かく確認せずともその商品を購入してしまうでしょう。

しかし、近年はYouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSや動画プラットフォーム上にて人気を獲得しているインフルエンサーなど著名人の裾野も広がり、大衆には知られていないものの一部界隈では熱烈な人気を集める人物も現れています。

そのようなインフルエンサーの中には情報商材に手を出してお金を稼いでいると噂される人物もいたりと、テレビでも見かけるようないわゆる「芸能人」とは性質の異なる部分もあります。

こういった信用性の低い著名人が広告に出ているなら、商品そのものの信用性も少し低く見積もる方が安全ですし、投資商材であるなら尚のこと警戒を強めましょう。

中には著名人の写真を許諾を取らずに使用しているケースも存在するため、広告に出る著名人の知名度だけをバロメーターに広告を見ることも危険です。

動画コンテンツを経由する

YouTubeやInstagram、TikTokなどの動画フラットフォームでは規約に違反しない内容であればどんな動画も公開することが可能です。

それこそ動画サイトの中には投資について解説する動画も数多く公開されており、自分で色んな本やホームページを読んで理解するよりもはるかにわかりやすい内容となっているため、人気を博しています。

ですが、動画を公開している人物・団体が必ずしも信用できる存在であるとは限らず、中には詐欺サイトに誘導するために動画を出しているというケースもあります。

このような場合、動画の説明欄や公開主のアカウントページを見ると「詳しい情報はこちら」という記載とともにLINEの友達登録や別サイトへの会員登録に誘導するURLが貼られています。

ひとたびそのURLを押してしまうと友達登録が完了してしまい、投資に関する情報がいくつも届くようになってしまうでしょう。

また、LINEのグループチャットに登録させられる場合だと投資に熱心な人たちの書き込みに感化されて「自分もやらなければ」という気持ちになって、そのまま投資を始めてしまうかも知れません。

しかし、そのグループチャットに登録しているのは同じように詐欺のターゲットにされた人たちなので、雰囲気に流されてしまうとそのまま詐欺被害を受け続けることになるでしょう。

個人的に交流した人から投資を勧められる

こちらもSNS型投資詐欺の被害の中で目立ちますが、SNS上で個人的に交流していた人から投資に誘われて詐欺被害に遭うパターンです。

特に中高年だとSNSのみならずインターネット全体にスマートフォンを持ち始めてから初めて触れるということも多く、突然送られた見知らぬ人からのメッセージにも警戒心を持たずに反応してしまうことが多いです。

最初はメッセージを重ねて仲良くなっていきますが、ある程度経つと「投資に興味はないか」「おすすめの投資アプリに登録してほしい」などの誘いが送られます。

既にある程度交流したことで信用している人物からの誘いなので断らずに受けてしまった結果、実態は投資詐欺だったというケースも少なくありません。

このような場合、SNSで交流した人物と登録先のアプリがグルになって詐欺を仕掛けていることが考えられます。

SNS上で見知らぬ人物からメッセージが送られた場合、現実に交流のある人物のアカウントがフォローしているかどうかを調べて信用に値する人物か見極めてから交流しましょう。

 

SNS型投資詐欺の被害に遭わない対策

 

SNS型の投資詐欺で被害に遭うと、数千万円〜数億円の被害になるケースも往々にして存在します。

このような巨額の被害に遭って仮に犯人を逮捕できたとしても全額戻ってこない場合もあるため、まずは投資詐欺被害に遭わないための対策が重要です。

振り込み先に不審な点がないか確認する

投資の話が進んだ場合、おそらくお金を指定された振り込み先に送金することになるでしょう。

その場合、確認すべきなのは振り込み先に不審な点がないか確認することをおすすめします。

チェックすべきポイントは下記です。

  • 個人名義の口座を振り込み先に指定されているか
  • 振り込み先の情報が支払いの度に変わっていないか

信用できる振り込み先であれば名義は法人となっていることが大半ですが、個人名義の場合はまず真っ先に怪しんでください

また、既に振り込みしてしまってから再度振り込みを行う場合、以前とは違う名義の振り込み先を指定された場合も警戒を強めましょう。

投資先やアプリが実在するか確認する

SNS経由での投資話だと、利用するアプリや投資先の銘柄を指定されたりすることがあります。

そのような時には、必ずアプリや投資銘柄が実在するかどうかを確認してください。

最近は投資先に仮想通貨を指定されることもあり、仮想通貨には多種多様な種類があるためどんな名前を言われてもすぐ信じてしまうこともあるでしょう。

しかし、一度疑いの目を持って調べてみることで、実在しないアプリや投資先を指定された場合は詐欺だと判断して即座に離れてください

「確実に儲かる」といった謳い文句を信用しない

SNS上の広告経由で投資詐欺の被害に遭ってしまった人の多くが「確実に儲かる」「必ず利益が出る」といった言葉を信用してしまったことが原因になったと証言しています。

そもそも投資というものの性質上、投資先の商品の価格は日夜上下動を繰り返しており、タイミングによっては価格が上昇し続けることもあれば大きく下落してしまう可能性があるものです。

つまり、「必ず」「確実」という謳い文句は投資の性質自体と相反する言葉なので、使うべきではない言葉だといえるでしょう。

こうした性質を知りながらも確実性を担保するような言い方を使う場合は、お金を騙し取る詐欺目的と判断すべきです。

 

SNS型投資詐欺は探偵に相談しよう

SNS型の投資詐欺は、その巧妙な手口と被害金額の大きさから、発覚した時点ですでに取り返しのつかない状況になっていることが少なくありません。特に、犯人が海外に拠点を置いていたり、偽名・偽アカウントを使っていたりする場合、警察でもすぐに動けないケースが多く、泣き寝入りせざるを得ないこともあります。

こうした難しい詐欺事件において、探偵による調査は有効な選択肢のひとつです。SNSアカウントの追跡、やり取りのログ解析、送金履歴の整理、犯人の素性に関する情報収集など、専門的な調査によって「誰に、どこへ、なぜお金が流れたのか」という実態を明らかにすることができます

また、法的対応に必要な証拠資料の整理や、弁護士との連携を視野に入れたサポートも可能です。公的機関に相談しても「民事不介入」「証拠不十分」で片付けられてしまう前に、事実を裏付ける情報を集めておくことが、泣き寝入りを防ぐ大きな第一歩になります。

「もしかして騙されたかも」「家族や知人が被害に遭っているかもしれない」と思った時点で、早めに探偵にご相談ください。詐欺被害を最小限に抑えるためには、スピードと情報の正確さが何より重要です。

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    監修者・執筆者 / 山内
    1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。
    得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。